第4章
停止教室のヴァンパイア
第88話 後輩できました!
[8/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ャスパー、お前が出てくるまで、俺はここを一歩も動かないからな!」
「ああ。ああ。分かった。後で、差し入れでも持って行ってやる。ああ。また後でな」
ピッ。
「イッセー兄、なんて?」
「部屋の前から一歩も動かないとさ」
「ギャスパーが出てくるまで、根比べと言う訳か」
「そう言う事だ」
まあ、あの手合いはああだこうだ言って諭すよりも、そうやって真っ正面からぶつかっていく方が良いかもな。
「イッセーさん、お一人に任せてしまうのも、申し訳ないです…」
ふと、アーシアが申し訳なさそうな顔をしながら言う。
「……私もそう思います」
「っと言っても、私達にできる事はあるのかな?」
「う〜ん…」
「こうなってくると、真っ先にそう言う行動をするイッセーがスゴいと思うわ」
燕の言葉にみんな頷く。
「……イッセー先輩はとても仲間想いです」
「それはよく分かるよ。私がこうして一緒にいるのも、元はと言えば、イッセーが木場を救おうとした事から始まっているんだからね」
「イッセー君はと〜っても優しいからね〜」
まあ、ガキの頃からああだからな。
……時々、無茶するがな。
鶇と燕へのイジメの時、アーシアを巡っての堕天使騒動の時、部長の婚約騒動の時は無茶したもんだ。
挙げ句の果てには自分の腕を捨てるも同然の行為をする始末だからな。
「……イッセー先輩は良い人です」
お、塔城が珍しくイッセーを褒めてるな。
「……エッチなところ以外は…」
ああ、やっぱり、毒は吐くんだな。
「あれに関しては、もう、どうしようも無い領域だろうからな。ぶっちゃけ、俺はどうこうしようとする事は諦めてる」
「まあ、男なんだから、当然なところなんじゃないの?中途半端に隠してる奴に比べれば、全然マシだと私は思うけど?」
姉貴は単にイッセーのあれを気にしてないだけだと思うがな。
「むしろ、ここにいる二名の男共の女への興味の無さって言ったら。イッセーの爪垢煎じて、飲ませたいくらいだ」
いきなり、俺と兄貴の事を見ながら、そう言う姉貴。
「……別に全く興味が無いなんて事は無いぞ」
「僕も」
俺達の言葉を姉貴はバッサリ切る。
「いーや、あんたら、自分で思ってる程、興味全然、持ってない持ってない」
……兄貴はともかく、俺にまでずいぶんな言いようだな…。
「……私も二人に彼女できるのか心配」
千秋にまで、そんな事言われてしまう!?
「お前はイッセーとの事を考えてろ。姉貴だって、男っ気無いだろうが。どうなんだよ、そこんところ?」
「私?私はまあ、あんたらみたいに興味無い訳じゃないから、その気になれば、いつだってできるよーだ」
「じゃあさ、イッセー君はどうかな?」
「ちょ、冬夜兄!?」
「イッセー?」
ああ、俺も少し聞きたいなとは思っていた。
周りの女
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ