第4章
停止教室のヴァンパイア
第88話 後輩できました!
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て、余分なパワーを吸い取りつつ、発動させると良い。暴走も少なくて済む」
「力を……吸い取る…?」
匙が自分の神器(セイクリッド・ギア)見て、呟く。
「なんだ、知らなかったのか?そいつは五大龍王の一角、黒蛇の龍王(プリズン・ドラゴン)ブリトラの力を宿していてな。物体に接触し、その力を散らせる能力がある。短時間なら、他の者に接続させる事も可能だ」
「こいつにそんな力が…?」
「ああ、そうだ。もっと、てっとり早い方法があるぞ。赤龍帝の血を飲む事だ」
「え?それって…」
「イッセーの血を飲ませるって事か?」
「確かに、吸血鬼(ヴァンパイア)なら血を飲むのが一番だろうね」
「そう言う事だ。ま、後は自分達でやってみろ。じゃな」
言うだけ言って、アザゼルはこの場から去ろうとする。
「待てよ!」
「?」
「なんで、正体を隠して、俺に接触してきた?」
「それはな…」
立ち止まったアザゼルは顔だけこちらに向けて答える。
「俺の趣味だ♪」
一度、フッと笑うと、今度こそ、この場から去っていった。
「あれが堕天使の総督ねぇ。なんとも、掴めない男だねぇ」
アザゼルが去った後も、姉貴や兄貴以外は口を開けなかった。
「行くぞぉッ!!」
「は、はいぃぃ…」
あの後、アザゼルに言われた事を実践する為、体育館に移動した。
ギャスパーに匙のラインを繋げて力を吸い取り、イッセーが投げたボールだけを停止させると言う特訓法を行う事になった。
「行くぞ、ギャスパー!」
「ッ!?」
………………。
また、あの妙な感じを感じて、目の前からギャスパーはいなくなっていた。
「おお!?消えた!?」
「ボールだけを停めるはずが、俺達まで停められちゃ、使いもんになんねえなぁ」
「……また、逃げ出そうとしていました」
「ごめんなさいぃぃぃ…」
逃げ出そうとしていたギャスパーを塔城が引きずってくる。
「……これは訓練その物が難しいな」
「能力が能力ですしねぇ」
「……力が強過ぎるのかなぁ?匙、もう少し、吸い取ってくれないか?」
「ほい来た」
「悪いな。付き合わせちゃって」
「気にすんな。俺も自分の新しい力を覚えられたしな」
匙自身も十分な収穫があった訳だ。
「試しにお前の血を吸わせてみるか?」
「ああ、そう言えば、そんな事も言ってたな、アザゼルの奴」
「ひぃぃぃッ!? 血嫌いですぅぅぅッ!?」
「いや、お前、吸血鬼(ヴァンパイア)だろ?」
「血吸うから吸血鬼(ヴァンパイア)なんだろうが!」
「血嫌いですぅぅぅッ!?生臭いのダメぇぇぇッ!?」
「……へたれ吸血鬼(ヴァンパイア)」
「うわぁぁぁん!?小猫ちゃんがイジメるぅぅぅッ!?」
塔城の一言でとうとう、泣き出してしまった。
「……これは困った物だなぁ」
「彼の場合、
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