第4章
停止教室のヴァンパイア
第88話 後輩できました!
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手(バランス・ブレイカー)に至る可能性もあるのよ」
「バ、バランス・ブレイカー…」
「なるほどねぇ。確かに、危険な能力って言われても納得だし。そんな状態じゃ、封印せれても仕方無いか」
姉貴の言う通り、能力が能力だけに、扱いこなせなければ、さっきみたいに味方を停止させたりする上に、そんな状態で力が高まっているのなら、封印もやむ無しだった訳だ。
「って、あれ?」
「あいつ、どこ行った?」
いつの間にかギャスパーがいなくなっていた?
「あそこ」
『ん?』
「ううぅ……僕の話なんか、してほしくないのにぃぃぃ……目立ちたくないですぅぅぅ…!?」
兄貴が指差す方を見ると、一個の段ボールがあり、中からギャスパーの声が聞こえてきた。
「……いつの間に…?」
「……ってか、なぜ、段ボールに…?」
部室に連れてくる時も隙を見つけたら、即座に隠れたりはしてはいたが…。
「また、こんな所に隠れやがって」
そうぼやきながら、イッセーは軽く段ボールを蹴る。
「ふうぇぇぇぇん!?僕はこの箱の中で十分です!箱入り息子って事で許してくださぁぁぁい!?」
「……なんだそりゃ…?」
「……文字通りだな…」
これは、神器(セイクリッド・ギア)よりも先に、この引き篭り症をどうにかしないといけないんじゃないのか?
「部長、そろそろお時間です」
「そうね。私と朱乃はこれからトップ会談の打ち合わせに行かなくてはならないの。祐斗」
「はい、部長」
「お兄様が貴方の禁手(バランス・ブレイカー)について詳しく知りたいらしいの。一緒に来てちょうだい」
「分かりました」
「その間だけでも、貴方達にギャスパーの教育係をお願いできるかしら」
「教育係?あ、はい、分かりました」
「お願いね、イッセー」
そう言い、副部長と木場を連れて、部長は転移していった。
「とりあえず、取り掛かるか?」
俺がそう言うとゼノヴィアが勢いよく立ち上がる。
「よし!ここは私に任せろ!バッチリ、鍛えてやる!」
胸を叩き、ギャスパーが入っている段ボールに紐を括り付けて引っ張って行ってしまう。
「……大丈夫なのか?」
「……さあ?」
少し不安を感じる俺とイッセーであった。
「いぃぃやぁぁぁぁッ!?!?」
「ほうら、走れ!モタモタしてると、このデュランダルの餌食になるぞ!」
「うわぁぁぁぁッ!?!?」
「ほらほらぁ!走れ走れぇ!」
「いやぁぁぁぁッ!?!?」
「おらおらぁ!」
ゼノヴィアの指導で始まったのは、デュランダルを持ってギャスパーを追い掛け回すと言う物だった。
「……吸血鬼(ヴァンパイア)狩りにしか見えねぇ…」
「……ああ…」
ちなみにギャスパーはデイウォーカーと呼ばれる、太陽の下で活動できる吸血鬼(ヴァンパイア)らしい。
なので、ゼノヴィアが
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