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少年少女の戦極時代・アフター
After22 鳥なき星のコウモリ A
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よ潰れろといわんばかりの怒号を上げ、最大限にエネルギーを撓めた銃のトリガーを、引いた。






 ブドウ龍砲から最大のエネルギー弾を受けたコウモリインベスが、舞の目の前で爆散した。
 拘束が外れていく中、光実の変身も解けた。

 光実が傾いで落ちかけたところを、舞は翔けて行って抱き留めた。
 光実の体は冷たかった。

「やっぱりミッチってば、一人で無茶ばっかり。あたしに挽回のチャンスもくれないんだもん」

 舞は光実の頭を胸の谷間に抱き寄せた。

 舞の本体の心臓は黄金の果実。そのエネルギーを注ぐことで、光実に回復を促す。ヘルヘイム抗体を持つヘキサを経由することで、効果は普段の10分の1にまで落ちたが。

 冷えていた光実の体が、短い両腕の中で徐々に温まっていく。
 舞はほっとし、一層強く光実を抱き締めた。


 “舞さんは、僕が守るッ!!”


「ありがとね。嬉しかったよ。紘汰以外の男の子にあんなこと言われたの、初めてだったから」

 舞は光実のまぶたに唇を軽く当てた。ちゅ、と軽いリップ音。

「これはヘキサちゃんの体だから。ここまでで我慢して?」

 舞は自身と光実を対象範囲に絞り、先に行った月花のもとへと転位した。
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