アイングラッド編
紅き剣閃編
The Crimson Sword Line ―紅き剣閃
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
しか《ビーター》だろ!」
懐かしいな、それ。確か1層ボスを倒した後でキリトにつけられたあだ名だ。
後、そろそろ帰りたいんで入り口から退けよ。
「ああ、そうだ」
「アスナ様、こいつら自分さえ良きゃいい連中ですよ!こんな奴と関わるとろくなことがないんだ!」
はぁ、何かデジャブを感じるが仕方ない。
「煩いよあんた。どけ」
帰れないだろ。
「……何だお前」
「おや、知らないのか?」
背に負う大太刀を僅かに引き抜く。夕日に栄える紅蓮の刀身がよく見えるように。
野次馬がザワッと湧く。クラディールも目を見開き、1歩2歩と下がった。
ふむ、思ったより効いたな。噂には時と共に尾ひれがつくものだが、俺のは特に凄い。
何でも100人の犯罪者ギルドを幾つも1人で潰したとかその類の噂がたくさんある。それが本当ならこの浮遊城の大半は犯罪者になってしまうが。
「さっきから聞いてればアスナ様アスナ様煩いな、お前。迷惑だ、退け」
睨む蛇怯える蛙の膠着を破ったのは護衛その2ことロイドだ。
「レイさん、すいません。お手を煩わせてしまって……すぐ帰るんで見逃して下さい。ほら行きますよクラディールさん」
ロイドに引きずられていくクラディールはこちらを憎悪の表情で見ていた。
「レイ君、助かったわ。ありがと」
「いや、別にいいんだが……いつもああなのか?」
「まあ……」
「……御愁傷様」
「ていうかレイ、どうすんだよ。KoBに睨まれるぞ」
「今更だ」
故あって上層部との仲はそれほどでもないが、下っ端との相性はあまり良くない。まあ、どうでも良いかと帰ろうとする。
しかしその後、アスナに強制的に夕食会へ連行されましたとさ。
何で……?
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ