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少年少女の戦極時代・アフター
After20 残った者がすべきことは
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亡い(はずの)凌馬が造った品だ。
 さらに、戦極ドライバーは、本心ではユグドラシルに関わりたくない技術者たちが、“財団”の後ろ盾を得た上で一台だけという約束で渋々造ってくれた物だ。

(大丈夫。今の俺は多くの人たちの支えがあって、ここにいる。それを忘れなければ、俺はまっすぐ立っていられる。例え地球にオーバーマインドという災厄が降り立っても、挑んでいける)

 貴虎は改めて快晴の空を仰いだ。

(だから安心して、お前はお前の戦いをして来い。光実。そして願わくば――碧沙と元気な姿で帰って来てくれ)

 城乃内がレジャーシートの上で凰蓮を呼んだ。どうやら凰蓮が腕を揮った特製ケーキをどう切り分けるかで助言が欲しいらしい。

 凰蓮が戻ってから、貴虎は一人、再び快晴の空を見上げた。

 ………

 ……

 …

 ロード・バロンとロード・デュークの杖剣と大弓がぶつかり合い、火花を立てた。

『戒斗くん!!』
『いいから行け! 舞と葛葉を助けろ!』
『っ、でも』

 ロード・バロンはロード・デュークの大弓を弾き、確かに、月花を振り返った。


『俺は死なない』


 戒斗はそんなことをするはずないのに、まるで、微笑まれたようで。
 月花は振り切るように地上の戦場に背を向け、龍玄や舞と共にクラックへ飛び込んだ。





 月花たちがクラックへ入ったのを見届けた直後、殺気が膨れ上がった。

 ロード・バロンはすぐさま杖剣を構え、ロード・デュークが放ったソニックアローの弾幕を全て斬り落とした。

『「俺は死なない」ねえ。なかなかカッコイイじゃないか』
『事実を言っただけだ。俺は貴様ごとき贋作には負けないからな』
『――ほう?』
『刃を交えて分かった。貴様は戦極凌馬じゃない』
『では問題。“私”は誰でしょう?』
『知るか。興味もない。だが、あの男と同じくらいに厄介で面倒な敵だということは分かる!』

 ロード・バロンは杖剣を揮った。ロード・デュークは大弓で剣戟を受けつつ、ステップを踏むように衝撃を流して距離を置いた。
 矢を放つ前兆だ。

 ロード・バロンは再びロード・デュークと距離を詰め、下から上に逆袈裟斬りをくり出した。

『おぉっと』

 ロード・デュークはどこまでも余裕で、木の大弓で衝撃を流しながら鍔迫り合いに持ち込んだ。

『かつてキミは強弱に拘っていたね。本当に強い者なら、相手の二手も三手も先を読むくらいはすべきだ』

 ロード・デュークは鍔迫り合いの態勢のままストリングを引き、ゼロ距離からのソニックアローをロード・バロンに見舞った。しくじった、と思う間もなかった。

 鳩尾で爆ぜたソニックアローの衝撃で、ロード・バロンは後ろに吹き飛ばされ
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