暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
sts 03 「初出動」
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

 故にはやてが前線に出るような展開を考えると不安にもある。……まあこの部隊の隊長陣を考えると、彼女が前線に出るというのは深刻な事態になっているケースしか考えられないのだが。

「なのはさんは?」
「私は元々がS+だったから2,5ランクダウンだからAA。だからもうすぐひとりでみんなの相手をするのは辛くなってくるかな」

 ランクだけで言えばそうなのだろうが、世間で不屈のエースオブエースと称されるだけあって経験は豊富だ。また個人的に今もフォワード達に加減しているように見えるので、当分は大丈夫なように思える。
 まあ今後はそれぞれに役割が出てくるだけに、個別で指導する方が効率は良いと思うし、戦技教官の資格がある人間がいるのだから使わないと損というものだ。……負担が増えるのはあれだが、新人のためと思えば楽しいと思える日々になるだろう。

「そういえば、ショウくんも結構ランク下がってるよね。今どれくらいだっけ?」
「お前と同じ量下がってるからAランクだ」

 なのでフォワード達の相手は……なんて続けようものなら笑顔で小首を傾げられることだろう。下手をすれば、「ショウくんなら今よりも上のランクの試験に合格するんじゃないかな?」と言われてしまう可能性がある。そうなっては実に面倒だ。

「そっか……まあ私達のことは心の片隅にでも置いてもらうとして、今はみんなのデバイスの話をしよう」

 すでにこれまでのデータを使って違和感がないように仕上げていること。スバルにはリボルバーナックルを新デバイスとシンクロさせており、自動で収容・装着されることを伝えた。あとは午後の訓練で実際に使ってみて、訓練中に細かな調整をしようという話が出る。
 スムーズに話が進む……が、突然それは起こった。
 高い音が鳴り響き、無数に赤い文字が書かれた画面が現れる。一級警戒態勢の合図だ。
 なのははすぐにグリフィスに状況を確認し、聖王教会から出動要請が出たと返答があった直後、聖王教会に出向いていたはやてから通信が入ってきた。何でも教会側で追っていたレリックらしきものが発見されたらしい。それは山岳レールで移動しているとのこと。この情報はフェイトにも入っているはずだ。

「移動中……まさか」
『そのまさかや。内部に侵入したガシェットのせいで制御が奪われてる。リニアレール内のガシェットは最低でも30体。大型や飛行型の新型も出てるかもしれへん。いきなりハードな初出動やけど、なのはちゃん、フェイトちゃん行けるか?』

 フェイトとなのはははやてに力強く肯定の意思を示す。次にはやてが声を掛けたのはフォワード達だ。

『スバル、ティアナ、エリオ、キャロ……みんなもOKか?』
「「「「はい!」」」」
『よし、良いお返事や……ショウくん』
「分かってる」

 
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ