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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
sts 03 「初出動」
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るのは大した手間でもないが、それぞれ仕事を持っている身だ。二度手間にならないのは実に喜ばしいことである。
 シャーリーが視線で俺に説明するかと問いかけてきたが、やりたそうな顔をしていたので彼女に譲ることにした。すると彼女は良い笑顔を浮かべて、4機をディスプレイに映し出して説明を始める。

「まずその子達みんな、何段階か分けて出力リミッターを掛けてるのね。1番最初の段階だと、そこまでびっくりするようなパワーが出るわけじゃないからまずはそれで扱いを覚えてね」
「で、各自がその出力を扱えるようになったら私やフェイト隊長、ショウくん達の判断で解除していくから」
「ちょうど一緒にレベルアップしていくような感じですね」

 デバイスに組み込まれているAIも稼働時間に応じてマスターに合わせて成長するはずなので、リインの表現はとても的を得ているだろう。
 一部のデバイスのようにマスターの意思を尊重し過ぎるのも問題ではあるが、まあ今は必要がなければ無茶な真似はしないはずだ。そういう約束であの機能を作ったわけだし。

「あ、出力リミッターで言うとなのはさん達も掛かってますよね?」
「あぁ、私達はデバイスだけじゃなくて本人にもだけどね」

 本人にも、という言葉にフォワード達は驚きの声を上げる。毎日自分達4人を相手に余裕の姿を見せているだけに、信じられないといった気持ちがあるのだろう。

「能力限定って言ってね。うちの隊長や副隊長はみんなだよ。私やフェイト隊長、シグナム副隊長にヴィータ副隊長」
「それにはやてちゃんもですね。あっ、あとショウさんも掛かってましたよね」
「まあな」

 俺は隊長でもなければ副隊長でもない。それに本職はメカニックのつもりだ。まあ魔導師としての仕事ではあるのだが。
 なので……というか、俺にもリミッターが掛かるのは仕方がないことではある。部隊ごとに保有できる魔導師ランクの総計規模というものは決まっているのだから。
 これは本来優秀な人材を一箇所に集めすぎないように定められているのだろうが、ここのように能力限定で魔導師ランクを下げることで集めることができる。とはいえ、やろうとすると根回しやらが非常に大変であり、裏技のようなものなのでオススメはできない。

「うちの部隊で言うとはやて部隊長が4ランクダウンで、隊長達は大体2ランクダウンかな」
「4つ……はやて部隊長ってSSランクのはずだから」
「Aランクまで落としてるってことですか」
「そうです。はやてちゃんも色々と大変なんです」

 武装隊の隊長がAランクほどを考えると充分だと思う人間もいるだろう。だが指揮官やエースはAAランク以上が求められるものだ。はやてのリミッターを外せる者は上の人間であるため、よほどのことがない限りリミッターが外されることはない
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