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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
sts 03 「初出動」
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から俺が甘えたりすることがほとんどなかっただけに、頼めばすんなりと買ってくれそうではある。また金を使ったほうが世間のためではないのかと思ったりもするが……俺も社会人なのだ。きちんと収入がある身としては甘えてはいけないと思うのが当然であろう。

「みんな、練習のほうはどないや?」
「えーと……」
「頑張ってます」
「そうか」
「エリオ、キャロごめんね。私はふたりの隊長なのにあまり見て上げられなくて」

 申し訳なさそうに言うフェイトにエリオとキャロは大丈夫ですと返す。いやはや、実に子供らしくない対応である。地球の同年代ではきっとふたりのような反応はしなかっただろう……地球とミッドチルダを比べるのはどうなんだ、と内心理解してはいるのだが。
 なのはが訓練は順調であることを伝え、どこかに出かけるのか尋ねると6番ポートに行くという返事があった。どうやらはやてが聖王教会の騎士カリムに会いに行くらしい。
 はやてとカリムはリインが生まれた頃からの付き合いであり、カリムは機動六課設立に大きく貢献してくれているため、云わばはやての上司のようなものだ。ただ付き合いが長く、彼女の性格が性格だけに関係としては姉妹のようなものだろう。
 なぜこのようなことが言えるかというと、俺ははやてと付き合いがあり、はやてが何かと俺のことを話していたらしいので自然と交流が生まれてしまったのだ。最近は顔を合わせていないが、前ははやてと一緒にカリムの元を訪れていた。
 話を戻すが、はやては夕方まで戻ってこれないらしい。一方フェイトは昼には戻ってこれるとのこと。彼女はフォワード達に昼は一緒に食べようと約束すると愛車を走らせて行った。
 シャワーを浴びたりするメンツもいるため、俺達は一度解散する。訓練を見守る立場だった俺はシャワーを浴びる必要もなく、また技術者の一員であるため先に待ち合わせ場所のとある一室に向かった。
 そこではシャーリーがすでに待機してフォワード達の新型デバイスのチェックを行っていた。俺が早朝訓練終了と同時に送ったデータをさっそく活用しているらしい。

「その手の作業を任せてしまって悪いな」
「いえいえ、お気になさらずに。この手の作業は大好きですし、何よりやらせてもらえて嬉しいですから」

 心の底からそう思っているのだと分かる笑顔で言うシャーリーには助かるという思いを抱くと共に、生粋のメカ好きだと思った。そういえば、一部の人間からは『メカオタ眼鏡』と言われていたような気もする。
 まあこの件に関してはこれ以上は触れないでおくが、もしうちの義母のようになりそうな気配を感じたら止めに入ることにしよう。
 あの人のような真似は本来してはいけないのだ。マリーさん辺りがたまにやっていそうだが、それでもあの人よりはマシなのだから。
 そんなことを考えて
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