暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第41話 禁手
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ーは悪態をつきつつ炎の翼を広げ飛び上がり、炎を放って迎撃に移る。でもイッセーはその炎を突っ切りライザーの顔面に一撃を入れた。

 今の炎を真正面から受けて鎧の一部が破壊されたけど、一瞬で修復されたわ。どうやらドーピング液が正常に働いているようね。それにさっきの話ではどうやら30分は戦えるみたいだし、ドーピング液を作ってよかったわ。あのドーピング液、正体は龍巳の蛇と私の創る魔獣の血液を仙術を使って混ぜ合わせた物なのよ。蛇で力をブーストし私の回復系の魔獣の血液で体に掛かる負荷を軽減する。そして仙術でこの2つをうまく馴染ませつつ無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)の気配をうまく隠蔽。うん、我ながら良く出来てるわよね。

 そしてそんな力でパワーアップしたイッセーは上空でライザー相手に膨大な魔力を撃ちあいつつ殴り合いをしている。しかしすごい力ね。私でもあれ正面から受けたらバラバラになりそう。さすが赤龍帝。

「で、どうですか部長? これでもまだ諦めて負けを認めようと思いますか?」

「……」

 って聞いちゃいないわね。部長ったら頬を染めつつイッセーから目を離そうともしないわ。これは原作とはちょっと違うけど惚れた、いや惚れかけてるかな? 見ればアーシアとレイナーレも頬を染めつつ上空を見てる。で、朱乃さんは……ちょっと判断がつかないわね。

 それで最後にうちの姉妹たちは、嬉しそうにしつつも若干悔しそうな、いえ苦味走ったような形容しがたい表情をしていた。まあ気持ちは分からなくはないけど。だって……

「イッセー、このまま、勝てない」

「えっ!?」

「そんな!?」

 龍巳が言うと部長たちが驚いて上空から目を離しこっちを向いた。

「どうして!? ああしてライザーとも互角に戦ってるじゃない!」

「まあ確かに今は互角にゃけど……」

「はい、むしろ瞬間的な出力に関してはお兄ちゃんの方が上です」

「だったらどうして!?」

「問題は時間ですよね〜。あの力は30分しか保たないってドライグが言ってますけどこのペースじゃ30分で倒しきれません」

「それにイッセー、力使うごとに残り時間短くなる。倒すならさらに短い間」

「さすがに一撃で倒すほどの力はまだ無いしにゃ〜」

「それに経験の差も大きいです。だんだんあの婚約者さんもお兄ちゃんの攻撃を避け始めました」

「そんな、ではいったいどうしたら……」

 そう部長が弱音を吐いた瞬間、屋上にイッセーがものすごい速さで激突した。







   ☆







「ゲホッゲホッ!」

 いってぇ……。クソ、だんだん俺の攻撃が当たらなくなってきやがった。その上かなりで
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