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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第41話 禁手
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うなったんだ!? それに俺の心の中にいるお前はいったい!?」

『落ち着け相棒。俺の正体はもう気付いているんだろう? 赤い竜の帝王(ウェルシュ・ドラゴン)、ドライグ。お前の左腕に宿っているものだ。俺とお前は一心同体、故にこうして心の中で会話できる』

 そうか。やっぱりこいつが赤龍帝だったのか。

『で? あんな無様を晒して、お前はこれからどうするつもりだ?』

「……決まってる。俺はまだ戦う! 部長を、そして皆を守るために!」

「はっはっはっ! いいだろう! それならやってみろ! そのための力は俺が分け与えてやる! だが覚えておけ。そのためには大きな犠牲を払うことになる」

『犠牲?』

『なに、心配するな。大きな犠牲を払うだけのものを与えてやる。貴様をあざ笑った連中に、ドラゴンって存在を見せ付けてやってこい!』

 その言葉とともに俺の視界は白く染まった。頭に力の本当の使い方が流れ込みながら……。







   ☆







 弾けた赤いオーラに振り向くと、そこには傷を回復し膨大な赤いオーラを振りまきつつ、こっちに背を向けて立ち上がりズボンを履いているイッセーがいた。なんか微妙に背中が煤けているように見えるのは気のせいかな?

「で? イッセー、気分はどう?」

「……最高に最低だ」

「それを言うなら最低に最高じゃない?」

「どっちだっていいよそんなこと……」

 あ、なんかこっち向いたイッセーの目が死んだ魚の眼みたい。そんなに辛かったかな?

「で、どうなのイッセー? やれそう?」

「……ああ!」

 そこでイッセーはパンッと両頬を叩くと、いつもの元気な表情に戻り私の横に並んだ。

「イッセー……」

「……大丈夫です部長。俺まだ戦えます。だからそこで待ってて下さい! 必ずあなたを守りますから! それで皆で一緒に帰りましょう!」

 ふふ、かっこいいこと言っちゃって。部長も真っ赤になってるじゃない。

「行くぜ焼き鳥野郎! 輝きやがれ! オーバードブースト!」

『Welsh Dragon over booster!!!!』

 その瞬間イッセーの周りに振りまかれていたオーラがイッセーを中心に凝集し、赤いドラゴンを模した鎧を形作った。

「これが龍帝の力! 禁手(バランス・ブレイカー)赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)だ! いくぜドライグ!」

『ああ行け相棒! 本来なら10秒しか使えない力だが今なら30分は使える! ドラゴンの前に立ちはだかったこと後悔させてやれ!』

「おおおおおおっ!」

 そう言ってイッセーは背中のブースターを吹かし、ライザーに突っ込んでいった。一方ライザ
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