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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第41話 禁手
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 っていうかライザーだけじゃなくて後ろの部長たちもそう思ってたでしょうね。今のを使ったのは初めてだけど、私と何度も手合わせしたんだからこのくらい平気だって分かって欲しかったな。

「貴様、今度は一体何をした!? まだその刀にカラクリがあるとでも言うのか!?」

「そんな大層なものじゃないですよ。私の七閃を破ったことには驚きましたが、それなら今度こそ私の神速の抜刀術、『唯閃(ゆいせん)』を使うまでです。私の強さがこの七天七刀におんぶに抱っこだとでも思いましたか?」

「っ!」

 そう言うとライザーは絶句した。まあ今の抜刀は本当に目に見えなかったでしょうしね。ちなみに私もこれを私の力のみでやったわけじゃなかったりする。さすがに自力でそんなに早く動けないしね。私聖人じゃないし。種明かしをすると全身のスラスター魔獣を稼働させて動きをブーストさせてるだけなのよ。これが出来るようになるまでは本当に長かった。ちょっと出力配分間違えるとその場でずっこけたりするしね。

   「良かった、火織無事だったのか」

   「ん、イッセー、力抜けた。残り一気!」

   「んおあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!?」

「それにしても驚きました」

 そう言って私は七天七刀を鞘から抜き放った。その抜き放たれた刀身は赤熱化し、刃の部分にいたっては熱で若干溶けて潰れてちゃってる。もうこれ使えないわね。まあ……

「創り直せば問題無いですけど」

 すぐさま七天七刀の刀身を消し、新しい刀身を創り上げる。刀は剣士の命って言うけど、私にそれは当てはまらないわね。盛大に使い潰してはすぐにこうして新しいの創ってるし。さて、そろそろかな?

「残念でしたね、ライザー様」

「一度防げたからといっていい気になるな! 確かに貴様の斬撃は見えないが所詮はただ斬っているだけだ! 俺にダメージは殆ど無い! ならば俺とお前、先に体力が尽きるのはお前だ!」

「いえ、そうではなくて……」

 そう言って私はニッコリと笑顔を向ける。

「時間切れです」

 その瞬間、私の背後で膨大な量の赤いオーラが弾けた。







   ☆







 どこだここ? 俺は今までレーティングゲームの会場にいたはずじゃあ?

『あまり無様なものは見せないでほしいものだな、相棒?』

「なっ!? お前は!」

 俺の前にいきなり火柱が立ち上がったと思ったら前夢に出てきたでっかくて赤いドラゴンが!

「ここはどこだ!? なんでお前が俺の前に!」

『ここはお前の心の中だ』

「心の……中……?」

『そうだ。お前は戦闘中無様な様を晒しつつ気を失いここへ来た』

「俺気を失っちまったのか!? ゲームはど
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