第百六十話 暗黒の種
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ルなデータなんだから。」
拘束された賢の後ろにしゃがみ込み、彼のやや長めの黒髪を掻き分けて首筋に機械を翳す。
悔しさにより、賢は唇を噛み締めた。
賢「ぐっ…!!子供達さえ人質に取られていなければ…」
容易く叩き潰せるというのに。
「それじゃ、スキャンさせてもらうよ……」
真紅の光が、薄暗闇にぼんやりと浮かび上がっている。
ピッと軽い電子音が聞こえた瞬間、賢は身体から力が抜けるのを自覚した。
痛みは無いと言っても、やはり無理にデータをコピーされると何らかの異常があるようだった。
賢「ぐっ…」
意識が朦朧とする中、トラックの中に光が。
アリシア「賢!!」
リイン「とーさま!!」
エンジェウーモンとレディーデビモンがトラックの荷台の扉を強引に開けて雪崩込んでくる。
アルケニモン「ボス!!?」
レディーデビモン[ナイトメアウェーブ!!]
エンジェウーモン[ホーリーアロー!!]
本来なら犬猿の仲の2体の必殺技がアルケニモンに炸裂する。
男から賢をエンジェウーモンが奪い返すと治癒を始める。
身体に力が戻っていく感覚に賢は笑みを浮かべた。
賢「リイン」
リイン「とーさま、大丈夫ですか?」
賢「ありがとう…まさか娘に助けられる日が来るとは思わなかったよ」
レディーデビモン[何かされた?]
賢「ああ、暗黒の種とやらをスキャンされてしまった…。」
はやて「賢兄…」
賢「大丈夫だよはやて。それよりデーモンは?」
ルカ「大輔さんが抑えてくれています」
賢「そうか…急ごう。大輔が負けるとは思えないけど万が一ということも有り得るからね」
アリサ「あいつらはいいの?」
アリサが指差すのは、このまま走り去るトラック。
賢「…今は、デーモンの撃破を優先すべきだと思う。あの子達の命は大丈夫だ。」
今は脅威の排除を優先すべきだと賢は思う。
フェイト達もそれが分かるためにトラックは後回しにしてデーモンの元に。
マグナモン[そらっ!!]
デーモン[がはっ!?己!!]
蹴りを腹部に入れられたデーモンは仰け反るが、すぐさま反撃に転じるが、マグナモンは最小限の動きでかわしていく。
マグナモンは既にデーモンの動きを完全に見切れていた。
マグナモン[単調な攻撃だな]
マグナムパンチがデーモンの頬に突き刺さる。
度重なる戦いの経験と特訓により、多少戦えば相手の動きを読めるようになるため、回避しながらの攻撃で腹部を重点的に狙い、ダメージを確実に蓄積させていく。
デーモンの顔面に蹴りが入り、
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