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リリカルアドベンチャーGT〜奇跡と優しさの軌跡〜
第百六十話 暗黒の種
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せる。

デーモン[フレイムインフェルノ!!]

マグナモン[ぐっ!!]

防御が間に合わなかったマグナモンはそれの直撃を受ける。
あまりの熱にマグナモンは顔を顰めた。

マグナモン[零距離エクストリーム・ジハード!!]

業火を強引にぶち破ると、零距離でエネルギー波を放つ。
暗黒系のデーモンには聖なる光の技は効果抜群である。

デーモン[ぐおおおおお!!?]

まともに受けたデーモンが吹き飛んだ。






























そしてトラックに追いついたフェイト達は、トラックを止めようとするが、賢がいることを思い出し、思いとどまる。

賢「………」

ギロリと男を睨む賢。
それには凄まじい憤怒と殺意が秘められていた。

「随分と怖い目をするじゃないか」

賢「したくなくてもこうなる。お前みたいな外道がいるならな」

「一乗寺さん……ですよね」

賢に歩み寄る少年。
賢は知らないが、昨日の夕方、お台場の公園で一人ブランコに揺られていた少年だ。

賢「そうだけど……」

「やっぱり……僕、ずっと一乗寺さんに憧れていたんですよ……勉強出来て、スポーツ万能で、言うこと無いですよね……」

かつての道を誤った自分に、こんなに昏い執着心と羨望を抱いていた子供達がいたとは。
それは賢にとって誇りでも何でもない、消し去りたい恥だ。

「そしたら、このおじさんが夢を叶えてあげるって言うから……」

賢「へえ?子供の気持ちを利用するとは…クズだね…」

嘲笑を浮かべる賢。
しかし男は気にすることもなく歩み寄る。

「それにしても、あんなに小さかった子がね、驚いたよ」

賢「?僕はお前なんか知らないぞ」

「酷いな、お兄さんの葬式で会ったじゃないか」

賢「兄さんの?そう言えば…見覚えが…」

「葬式で君に会った時、ピンと来たんだよ……君には暗黒の種が埋え付けられているって」

かつてワームモンと遼と共にデジタルワールドを冒険した時、2人で倒した暗黒デジモンが最後の力を振り絞って放った攻撃。
ウィルスのように刺を持った球体、あれが暗黒の種。

賢「それが狙いでこんなことをしたのか?暗黒の種のために」

「……まあ、色々と役に立つ物だからさ。欲しくなるのは当然さ」

暗黒という名が付き、過去の自分の人格をも歪め、デーモン達が欲するそれが、ただ能力を上げるものであるはずが無い。
恐らく、これは常人が興味本位で触れていいものではない。

賢「……何をするつもりだ」

「苗を貰って、みんなに移植するよ……いいだろう?なあに、痛くなんかないよ……種と言ってもデジタ
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