ウェンディ、初めての大仕事!?後編!!
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帯を歩いている。ハッピーとセシリーは暑くてなんだか疲れちゃってるみたい。フリードさんはまるで冬場みたいな格好してるけど・・・暑くないのかな?
「フリードさん、暑さに強いんですね」
「こっそり魔法で涼しくしてるんじゃないの?」
「え?そんなのできるの?」
ハッピーがフリードさんを見ながら言う。
「仲間を差し置いて、自分だけ楽をしようとは思わん。単に鍛え方の問題だ」
「フン!」
ハッピーがそっぽを向くと突然落下し始める。
「もうだめ〜・・・」
「ハッピー!!」
「大丈夫〜!?」
私とセシリーは急いで駆け寄る。あまりの暑さにやられてしまったんだ。シリルがいたら水で冷やしてあげれるけど・・・今は私の魔法しかない!
「待ってて。私が元気にしてあげる」
私がハッピーに魔法をかけようとすると横にフリードさんが座る。
「君が魔力を使うことはない。俺がなんとかしてみよう」
「どうするんですか?」
私が聞くと小さくフリードさんは笑ってみせる。
するとフリードさんはハッピーを岩の上に乗せる。
「まずこうして寝かせる」
フリードさんは剣を抜く。
「続いて、呪文を書く」
フリードさんは流れるように呪文を書いていく。
「この術式の中にいるものは、暑さを感じない」
「岩が熱くて焦げちゃうよー・・・」
「そりゃあ岩の上は普通に考えて熱いよね〜」
フリードさんが術式を書いたけどハッピーはまだ目を回したままである。大丈夫かな?
「術式を設定するには、時間がかかるんだ」
「意外に大変なんだね〜」
フリードさんとセシリーが言う。だけど・・・
「ていうか・・・術式から出たら意味ないんじゃ・・・」
「あい〜・・・」
結局・・・我慢して歩くことになりました。
しばらく歩くと・・・
「暑い〜・・・」
「もう一息だ。我慢しろ」
「僕もきつくなってきた〜・・・」
ハッピーとセシリーはフラフラしながら飛んでいる。私は少し心配になってきた。だけど・・・
「あっ!!」
「どうしたの〜」
「嵐が来る!!」
「嵐って、砂嵐!!?」
私は風の流れで嵐とかも感知することができるの。ハッピーと砂嵐が来ると聞いて驚いてる。
「この地域特有の、呪いの砂嵐か!?」
「ええー!!?」
「呪い!?」
フリードさんがそう言う。呪いって・・・まずいじゃないですか!?
すると前方に大きな砂嵐が現れる。
「どっかに隠れなきゃ!!」
「この砂漠に隠れる場所などない。逃げるんだ!!」
フリードさんの声で私たちはもと来た道を走り出す。呪いの砂嵐
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