壊れた心〜
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分を責めるなよ。あのギルドが全滅したのだってお前が悪い訳じゃ・・・」
「いや、本来なら俺は彼処にいない筈なんだ。俺がこの世界に来たから・・・」
「・・・あのなあ・・・!」
「・・・やる気が失せた。・・・今日は帰る」
「おい、コウハ!・・・亮!」
サキの言葉に耳を傾けずにただ歩き続ける。・・・クリスマスに現れるフラグMob“背教者ニコラス”そいつを倒せばプレイヤー蘇生アイテムが手に入るという情報を耳にした俺はひたすらレベル上げに挑んだ。せめて黒猫団の誰かを蘇生させればサチもきっと・・・・・・そして遂にその日がやって来た。俺は深紅のコートを羽織り、耐久値をフル回復させた擬音や迷切を背負い、葬解を拳に填める。
「・・・行こう」
多数の情報屋から集めた情報、自らの足で得た情報。それらを目安に俺はあるフィールドに来たが・・・
「・・・どうやら、正解みたいだな」
「コウハ・・・」
先客がいた。キリトだ。
「どうせ目的は同じだろ?・・・サンタクロースさんのプレゼント狙い・・・でしょ」
「・・・ああ。せめてサチのために誰か一人だけでも・・・」
「・・・まった。・・・誰だ!」
俺が振り向いた先に現れた集団は、十人位。先頭の男は侍のような装備を身に付け、バンダナを巻いていた。
「・・・尾けてたのか、クライン」
クライン。それはキリトがゲーム開始初日に会った人物。それくらいしか知らないが、人目でお人好しであるだろうと分かる。
「まあな。追跡スキルの達人がいるんでな」
クラインは必死にキリトを止めようと話している。俺はそれを無視して進もうとするが・・・不意に新たな集団が現れた。数はざっと見て三十位。
「お前らも尾けられたな、クライン」
「・・・ああ、そうみてェだな・・・」
クラインの隣にいた男が囁く。
「あいつら、《聖竜連合》っす。フラグボスのためなら一時的オレンジ化も辞さない連中っすよ」
・・・オレンジとは、俺達プレイヤーには頭上にプレイヤーであることを示すカーソルがあり、普段はグリーンだが、圏外でプレイヤーを攻撃したり、犯罪行為を行うとカーソルの色が犯罪者を示すオレンジになる。・・・これは厄介だな・・・そう思った時だった。
「いやぁ〜、随分沢山いるなぁ」
拍手が聞こえ、生い茂る木の上から誰かが降りてくる。
「・・・!そのボロボロの黒マント・・・!貴様“漆黒”か!」
「し、漆黒・・・」
「あの死神とも言われてる・・・」
「一部じゃプレイヤーじゃない少女を使う死霊使いとも・・・」
聖竜連合のメンバーのその言葉を聞いて男・・・サキは笑う。
「はっ、漆黒や死神は知
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