壊れた心〜
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騒ぎすぎよ。周りの迷惑も考えなさい」
どうやら詠が俺達を弾き飛ばしたようだった。
「・・・今更過ぎたことを言ってもしょうがないわよ。そんなことをしても死んだ人は帰ってこない。亮・・・アンタは一番それを知ってるんじゃないの?」
「・・・」
俺は黙り込んでしまう。・・・俺もそこまでキリトを責める気はなかった筈なのに・・・何故か口喧嘩に発展してしまった。
「亮さん・・・」
「あ・・・」
「それにアンタ、さっき亞莎に怒鳴ったでしょ。いくらなんでも最低よ」
・・・本当に、何をやってるんだ。
「・・・ごめん、亞莎・・・」
「い、いえ・・・気にしないで下さい」
「・・・とにかく、ボクは咲に報せなきゃならないし、帰るわよ。・・・それと、アンタがこの世界に来た理由を忘れないでよね」
詠はそう言って宿屋から出ていく。
「・・・」
「・・・」
後に残るのは気まずい沈黙。・・・そして、俺は口を開く。
「・・・キリト」
「・・・なんだ?」
遂に俺はキリトととも目を合わせずに口にした。
「・・・効率のいい狩場・・・知ってる?」
「・・・っ」
今、やらなきゃいけない事。それは・・・強くなること。今のレベルでは誰かを助けるなんて夢のまた夢。・・・その日から、俺はあり得ないレベル上げに身を投じることになった・・・
ーーーーそれから更に数ヶ月が経過して、現在ニ〇ニ三年、十二月。
「ウオオオオオッ!!」
「はあああああっ!!」
俺とキリトは大型の昆虫モンスターのHPをゼロにする。
「ふっ!」
曲刀・・・“擬音”を上段に構え・・・振り抜く《アクセルスラッシュ》を使用し、その隙を埋めるように体術スキル《月閃》を使い、回し蹴りを放つ。・・・この組み合わせはこの世界の出身であろうリョウコウの真似・・・ソードスキルから体術スキルで隙を無くす方法はこちらでも使用可能だった。お互いに体制が整う前にメニューを開きショートカットを選択、僅かコンマ数秒で装備変更を終えて背負った長刀・・・“迷切”を鞘から引き抜く。
「せやああっ!」
突進型ソードスキル《飛龍翔》で数体のモンスターをまとめて刺
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