壊れた心〜
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・?」
「なんだよ・・・畜生、畜生ぉぉぉぉ!うわぁぁぁぁぁ!!」
・・・しばらく俺も・・・キリトも叫んでたと思う。・・・冷静になった時、俺達はお互いに仰向けで空を見ていた。
「・・・なあ・・・キリト・・・」
「・・・ああ・・・」
「・・・ごめん」
「え・・・」
「何かさ・・・思い詰めてたモノが亡くなったって言うか・・・ただ謝りたかったんだ。キリトが俺達を助けてくれたのは事実だし、俺も多少の仲違いを覚悟してキリトを問い詰めてれば、キリトだって正直に話してただろ?」
「だからってコウハが・・・亮が悪いんじゃない。悪いのは・・・」
「そう。俺達は互いに自分が悪いって思ってる。だからあの時に謝れば俺はキリト・・・兄貴とこんなにすれ違わずに済んだんだ。だけど喧嘩になったのは・・・意地があったんだろうな」
「意地・・・?」
「何て言うか・・・兄弟だから素直に謝れなかったって言うか・・・兄弟だからこそ苛立ちをぶつけちゃったって言うか・・・」
「・・・そうかもな。俺もそうだったのかもしれない。だから・・・」
「兄貴」
「・・・どうした?」
「・・・やっぱり、死んだら二度と蘇らないんだよね・・・」
「っ・・・!」
「だから・・・だからこそ、せめて生きているサチを現実に帰したい」
「亮・・・」
「だけど・・・俺一人じゃ・・・無理みたいだ。兄貴・・・いや、和人・・・協力、してくれる?」
久し振りに・・・俺はキリトと目を合わした。キリトは俺と目を合わせたことを驚き・・・答えた。
「ああ・・・それが俺の唯一出来る罪滅ぼし・・・だな」
俺達はサキ達がいる場所に戻ってくる。
「コウハ・・・色々解決したか?」
サキが俺に聞いてくる。
「まあ・・・今のところは・・・な」
サキはキリトを見て・・・すぐに目を逸らす。
「・・・ま、何かあったら言えよ。あと忘れてたけど・・・」
サキがメニューを開き、操作すると目の前にフレンド申請が現れる。
「最近のお前、近づき難かったし、機会も逃しまくってたからなぁ」
『まるでキレた咲さんみたいッスよね』
『確かにそうよねぇ』
「・・・またそれを言うか・・・」
俺は・・・久々に笑った。
「は・・・ははは!ああ・・・改めてこれからよろしく、親友」
「おうよ、相棒一号」
「一号?」
「二号はリパルさ」
『光栄ッス!』
フレンド登録している傍らで、キリトは渡しておいた結晶をクラインに渡していた。
「じゃあ・・・亞莎にも謝んなきゃだし、帰るよ」
「ああ・・・なあ、コウハ・・・死ぬなよ」
「お前もな、サキ」
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