第七幕その九
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「一人で無茶をするより」
「誰かに声をかけて」
「やってね。そもそも貴女が一人で行くって行って同行を言って来た人はいないの?」
「何人もいたわ、けれどね」
「貴女一人で行ったのね」
「そうしたの」
アンはこのこともベッツイにお話しました。
「皆を困らせたくないから」
「だからそういうことがね」
「かえってよくないのね」
「そうよ」
ベッツイはアンにはっきりと答えました。
「気を使うことはいいけれど」
「それが他の人を心配させてしまうなら」
「かえってよくないから」
こうアンに言うのでした。
「だからね」
「今回みたいなことは」
「してはいけないわ」
それは絶対にというのです。
「だから今度からはね」
「一人で行くのじゃなくて」
「誰かに声をかけてね」
それで一人で行かないこと、というのです。
「他のこともだけれど」
「何でも前以て誰かにお話して」
「それで一人ですると危ないことはね」
「一人でしないことね」
「それが第一よ」
まずはというのです。
「そこはお願いね」
「わかったわ、そういうことなのね」
「そう、くれぐれもお願いね」
「ううん、そこまで考えていなかったわ」
「考えていなかったら考えられるようになればいいのよ」
ベッツイは微笑んでアンにこうも言いました。
「それならね」
「考えられるようになればいいのね」
「考えていなかったらね」
「そうなればいいってことね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「これからは考えていきましょう」
「わかったわ、それじゃあね」
「さて、じゃあね」
「ええ、今からね」
「真実の池に行きましょう」
「ここからは遠いからね」
王様が皆に言いました。
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