暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX−音速の機械戦士−
―運命封印―
[9/17]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


 そしてサーチされ、そのまま二体のイグナイトモンスターを供物に召喚されたのは、最強のイグナイトモンスターこと《イグナイト・スティンガー》。フィールドにいた二体のイグナイトモンスターを合体したようなモンスターは、ステータスでは劣るにもかかわらずドグマガイに銃口を向け……そして激流へと流されていった。

「リバースカード、《激流葬》を発動した。フィールドのモンスターを全て破壊する」

「なっ……!」

 満を持して召喚された最強のイグナイトモンスターは、エドの発動した罠カード《激流葬》にかかり、何の戦果もなくそのまま破壊される。さらにペンデュラムモンスターでもないために、エクストラデッキではなく墓地へと送られる……よしんばペンデュラムモンスターだったとしても、もはやペンデュラムスケールにカードはセッティングされていないのだが。

 そしてエドのフィールドと言えば、無傷だ。……いや、無傷というには少々語弊があるか。

 何故なら、むしろモンスターが一体増えているのだから。

「さらに僕は《リビングデッドの呼び声》を発動し、墓地から《D−HERO ドレッドガイ》を特殊召喚していた!」

 エドのフィールドにいつの間にか現れていた大男を見て、エドのフィールドに何が起きたのか遊矢は理解した。どうして《激流葬》が、自分のフィールドにのみしか及んでいないのか……全てはドレッドガイの効果にある。

「ドレッドガイが特殊召喚された時、このターンD−HEROたちは破壊されず、僕はダメージを受けない。ドレッド・ウォール!」

 ドレッドガイがその巨体で《激流葬》を全て防ぎきったことにより、エドのフィールドの《激流葬》の影響はない。さらにその効果はそのターン中全てに及び、さらにエドは戦闘ダメージを受け付けない。

「……俺は《臨時収入》の効果を発動! 魔力カウンターが3つ貯まったこのカードを墓地に送ることで、俺はカードを二枚ドロー出来る!」

 発動されていた二枚の《臨時収入》の効果はドローソース。先のターンにD−HEROたちに戦闘破壊された分と、ペンデュラム効果で自壊した分で3つの魔力カウンターは溜まっており、遊矢は永続罠をコストに四枚のドローを果たす。

「…………ッ!」

 ――そしてエドは感じる。遊矢が引いたカードの一つから、限りない力の奔流を。まるで『神』のカードのような。

「俺はフィールド魔法《神縛りの塚》を発動!」

 エドのフィールドには《幽獄の時計塔》が発動しているように、遊矢のフィールドには神を祀っているかのような祭壇、《神縛りの塚》がフィールドを支配していく。しかし遊矢のフィールドには今度こそ何もなく、まだ神のカードが出現するには時間が――というところまで考え、エドはその思考を改める。

 
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ