―運命封印―
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そしてサーチされ、そのまま二体のイグナイトモンスターを供物に召喚されたのは、最強のイグナイトモンスターこと《イグナイト・スティンガー》。フィールドにいた二体のイグナイトモンスターを合体したようなモンスターは、ステータスでは劣るにもかかわらずドグマガイに銃口を向け……そして激流へと流されていった。
「リバースカード、《激流葬》を発動した。フィールドのモンスターを全て破壊する」
「なっ……!」
満を持して召喚された最強のイグナイトモンスターは、エドの発動した罠カード《激流葬》にかかり、何の戦果もなくそのまま破壊される。さらにペンデュラムモンスターでもないために、エクストラデッキではなく墓地へと送られる……よしんばペンデュラムモンスターだったとしても、もはやペンデュラムスケールにカードはセッティングされていないのだが。
そしてエドのフィールドと言えば、無傷だ。……いや、無傷というには少々語弊があるか。
何故なら、むしろモンスターが一体増えているのだから。
「さらに僕は《リビングデッドの呼び声》を発動し、墓地から《D−HERO ドレッドガイ》を特殊召喚していた!」
エドのフィールドにいつの間にか現れていた大男を見て、エドのフィールドに何が起きたのか遊矢は理解した。どうして《激流葬》が、自分のフィールドにのみしか及んでいないのか……全てはドレッドガイの効果にある。
「ドレッドガイが特殊召喚された時、このターンD−HEROたちは破壊されず、僕はダメージを受けない。ドレッド・ウォール!」
ドレッドガイがその巨体で《激流葬》を全て防ぎきったことにより、エドのフィールドの《激流葬》の影響はない。さらにその効果はそのターン中全てに及び、さらにエドは戦闘ダメージを受け付けない。
「……俺は《臨時収入》の効果を発動! 魔力カウンターが3つ貯まったこのカードを墓地に送ることで、俺はカードを二枚ドロー出来る!」
発動されていた二枚の《臨時収入》の効果はドローソース。先のターンにD−HEROたちに戦闘破壊された分と、ペンデュラム効果で自壊した分で3つの魔力カウンターは溜まっており、遊矢は永続罠をコストに四枚のドローを果たす。
「…………ッ!」
――そしてエドは感じる。遊矢が引いたカードの一つから、限りない力の奔流を。まるで『神』のカードのような。
「俺はフィールド魔法《神縛りの塚》を発動!」
エドのフィールドには《幽獄の時計塔》が発動しているように、遊矢のフィールドには神を祀っているかのような祭壇、《神縛りの塚》がフィールドを支配していく。しかし遊矢のフィールドには今度こそ何もなく、まだ神のカードが出現するには時間が――というところまで考え、エドはその思考を改める。
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