―運命封印―
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墓地から二枚のカードを回収するとともに、そのカードをエドに向けてかざす。
「スケール3の《イグナイト・ドラグノフ》と、スケール7の《イグナイト・マスケット》でペンデュラムスケールをセッティング!」
「ペンデュラム!?」
遊矢が発動したペンデュラムカードに対し、流石のエドも驚愕をあらわにする。交戦した覇王軍の一部が使用していた、異世界における召喚法――大体のことは知っているつもりだが、遊矢がそれを使うとは流石に予想の範囲外だった。
「……馬鹿が……」
遊矢の背後に展開していく赤と青の二つの柱を見ながら、エドは誰にも聞こえないほどの小さな声で呟く。遊矢が【機械戦士】ではなくペンデュラムカードを使ったことが、遊矢が異世界の住人になってしまったような気がして。
「そして伏せていた《ペンデュラム・バック》を発動! ペンデュラムスケールの間のレベルを持ったモンスターを、墓地から二枚手札に加えることが出来る!」
そんならしくない感慨は後だ――と、エドは今のデュエルに集中する。遊矢が発動したのは通常罠《ペンデュラム・バック》と、発生しているペンデュラムスケールの間のモンスターを、二枚まで手札に加えるカード。
要するに。現在発生しているペンデュラムスケールは、スケール3とスケール7ということで、レベル3から7のモンスターを、二枚まで手札に加えることが出来る、ということだ。
「さらに《伝説の爆炎使い》の効果を発動! このカードに貯まった魔力カウンターを三つ取り除くことで、このモンスター以外のモンスターを全て破壊する!」
「魔法カード……ペンデュラムカードか!」
《伝説の爆炎使い》は、プレイヤーが魔法を使うごとに魔力カウンターを溜め、三つ取り除くことて効果を発動する。エドは遊矢が発動したのは《闇の量産工場》のみ――と考えていたが、展開する二枚のペンデュラムカードによってすぐに考えを改める。
ペンデュラムカードをスケールにセッティングする時は、モンスターカードではなく魔法カードとして扱うため、《伝説の爆炎使い》には既に三つの魔力カウンターが貯まっている。
「プロミネンスドロップ!」
《伝説の爆炎使い》の周囲を漂っていた炎がさらに火力を高めていき、全てを焼き尽くさんとエドのフィールドに迫り、あっけなくダブルガイを焼き尽くしていく。ここで《終焉の王デミス》と違うことは、今は自分のフィールドへの影響はないこと。ペンデュラムスケールは無事なまま、気兼ねなくその効果を発動することが出来る。
「さらにモンスターをペンデュラム召喚! 現れろ、イグナイトモンスター!」
先に《ペンデュラム・バック》で手札に加えていた、二枚のイグナイトモンスターこと《イグナイト・イーグル》と《イグナイト・ドラ
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