―運命封印―
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「……バトル!」
ドローしたカードを手札に加えながら、遊矢はメインフェイズに何をする訳でもなく、そのままバトルフェイズに移行する。エクゾディオスはその声に応えて雄叫びをあげ、エドは覚悟を決めてその一撃を待ち構える。
「……来い! 遊矢!」
「エクゾディオスでダイヤモンドガイに攻撃! エクゾード・ブラスト!」
遂に天上の雷火はフィールド全体を焼き尽くすまでに成長し、ダイヤモンドガイをついでのように消滅させていく。ただし《幽獄の時計塔》から発せられるバリアによって、エドがいるところだけは安全地帯となっていた。
「《幽獄の時計塔》のエフェクトにより、戦闘ダメージは無効となる」
「だが《神縛りの塚》の効果により、1000ポイントのダメージを与える!」
《神縛りの塚》から放たれた雷火により、遂に《幽獄の時計塔》のバリアは破られてしまい、エドの身を焼いていく。だが、エドもそのダメージは覚悟の上。悲鳴一つを上げることなく耐えてみせる。
「これで終わりか? ――遊矢!」
エドLP2000→1000
これでエドの残るライフは1000ポイントと、《神縛りの塚》のバーンダメージ一回分までに落ち着いてしまう……が、まだ生きている。ライフがいくらになろうと、まだ生きていればデュエルは続行されるのだから。
「……いや、まだだ。リバースカード、《未来王の予言》を発動!」
――そして遊矢も最後のリバースカードを発動する。先のターンに伏せられていた、このデュエルに終わりを告げるための切り札を。
「《未来王の予言》は、魔法使い族モンスターが相手モンスターを破壊した時、あらゆる召喚を封じることで、再度攻撃を可能とする!」
「二回攻撃……だが、戦闘ダメージは無効にされ、僕のフィールドにモンスターはもういない!」
確かにエドがそう言う通り、このタイミングで二回攻撃を可能としたところで、エドにダメージを与えることは出来ない。戦闘ダメージは《幽獄の時計塔》の効果で無効にされ、《神縛りの塚》のバーンダメージを与えようにも、トリガーとなるモンスターはもういない。……だが、そうも言ってられない状況になっていく。
「…………!」
エクゾディオスの前に魔法陣が出現し、その魔法陣には雷火ではなく業火が出現していくと、うっすらと首がない魔神の姿が映っていく。
陽炎のように揺らめくその魔神は、かの伝説の――エクゾディアそのものだった。
「なんだ……何が起きている……」
エドには何かが起きようとしていることしか分からず、その異様な光景に息を飲んでしまう。そして遊矢はデッキから一枚のカードを引き抜くと、ゆっくりと口を開きだした。
「エクゾディオスの最後の効果。このカードの効
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