―運命封印―
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ス》がいる時、相手のバトルフェイズをスキップする」
「ほう……」
確かにエドの読み通り、遊矢の伏せていたカードは攻撃を防ぐためのものだったが、予想よりも遥かに厄介な代物だった。《究極封印防御壁》は永続罠のため、このままではエクゾディオスがいる限り、エドは攻撃をすることは出来ない。
「ターンを終了する」
「……俺のターン、ドロー!」
遊矢がカードを引いた直後、《幽獄の時計塔》の針は再び12時を指し、時計の音をフィールドに広げていく。Bloo−Dの召喚により、再び戦況はエドの優勢へと返り咲いた――
「俺は魔法カード《封印されし者の憤怒》を発動!」
――訳ではなかった。遊矢が従えている《究極封印神エクゾディオス》は、不完全と言えども神のカードそのものであり、この程度で揺さぶられる『格』ではない。魔法カードの発動とともにエクゾディオスが雄叫びをあげると、エクゾディオスはみるみるうちに力を取り戻していく。
「なに!?」
「魔法カード《封印されし者の憤怒》は、エクゾディオスがいる時、フィールドで発動しているカードの効果を選択し、無効にする!」
当然ながら遊矢が無効にするように選択したのは、フィールドを一時制圧した切り札《D−HERO Bloo−D》。相手モンスターを吸収する効果を無効にされ、装備していた《終焉の王デミス》が遊矢の墓地に送られるとともに、相手モンスターの効果を無効化する効果も無効となる。
よってエクゾディオスは、墓地の通常モンスターの数だけ攻撃力を上げる効果を取り戻し、再びその攻撃力は5000へと返り咲いていく。
「バトル! エクゾディオスでBloo−Dに攻撃! エクゾード・ブラスト!」
「だが《幽獄の時計塔》が再び12時を指した時、全ての戦闘ダメージを無効にする!」
力を取り戻したエクゾディオスの力は圧倒的であり、《終焉の王デミス》を失ったBloo−Dと比べるべくもなく。その一撃に何の抵抗もなくBloo−Dがかき消されていくが、そのダメージは《幽獄の時計塔》に吸収されエドには届かない。
……だが、《神縛りの塚》の祭壇に、その雷火の残りカスが充填されていく。
「《神縛りの塚》の効果により、1000ポイントのダメージを与える!」
「がっ……!」
エドLP3000→2000
《幽獄の時計塔》はあくまで戦闘ダメージをシャットアウトするのみで、《神縛りの塚》によって発生する効果ダメージを防ぐことは出来ない。Bloo−Dを破壊したことによる1000ポイントのダメージがエドを襲い、エクゾディオスの力の一端だとしても気絶してしまいそうな威力を保っていた。
「カードを一枚伏せ、ターンエンド」
「僕のターン、ドロー!」
だから
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