―運命封印―
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池に呑まれていくと、そこから新たなヒーローが姿を現した。血の池はそのヒーローの翼となっていき、最強の『D』ことBloo−Dが完全な姿で降臨する。
「Bloo−Dの効果発動! 相手モンスター一体を吸収し、装備カードとする! クラプティー・ブラッド!」
Bloo−Dの血の翼の一部から、その力を奪い取ろうと、触手のように赤い血が伸びていく。ただ、それと同時に《神縛りの塚》が光ったかと思えば、その触手はエクゾディオスに近づけないでいた。
「だが《神縛りの塚》がある限り、レベル10モンスターは効果の対象にならない!」
遊矢とエドの前回のデュエルにおいて、その効果をフルに使用してフィニッシャーとなったBloo−D。もちろん遊矢がその効果を覚えていない訳でも、対策をしていない訳でもない。
「だが《終焉の王デミス》はレベル8。デミスをBloo−Dに装備する!」
しかしてその対策は完全ではなく。確かにエクゾディオスは《神縛りの塚》によって防がれたが、代わりに《終焉の王デミス》がBloo−Dに吸い込まれていき、その力を吸収されてしまう。
「バトル! Bloo−Dでエクゾディオスにアタック!」
「…………ッ!」
Bloo−Dはその効果により、吸収した相手モンスターの攻撃力の半分の攻撃力を得る。《終焉の王デミス》の攻撃力は2400――よって1200の攻撃力がアップし、元々の攻撃力と合わせて3100となっている。
なかなかの攻撃力だが、無限に攻撃力を上げるというエクゾディオスには及ばない――という訳ではなかった。5000という圧倒的攻撃力を誇るエクゾディオスは、今やその力を失い倒れ伏しているも同然なのだから。鎖によってがんじからめにされていなければ、本当に倒れ伏していたのだろう。
「Bloo−Dがいる時、相手のモンスターエフェクトは全て無効となる……いけ、ブラッディ・フィアーズ!」
Bloo−Dのもう一つの効果。このモンスターが存在する時、相手のモンスター効果を全て無効化する、という疑似《スキルドレイン》とでもいうような効果。《神縛りの塚》で防げる対象を取る効果ではないため、その効果の対象範囲内は神のカードだろうと例外ではなく、エクゾディオスは効果を無効化されて攻撃力は0。
……他のカードの効果の干渉を受けるのは、遊矢の使う《究極封印神エクゾディオス》が、未だ未完成ということの証明だろうか。
「くっ……リバースカード、オープン! 《究極封印防御壁》!」
Bloo−Dの発射した血の針がエクゾディオスを貫くより早く、遊矢の発動したリバースカードからバリアが発生し、血の針は全てそれに阻まれエクゾディオスに届くことはなかった。
「永続罠《究極封印防御壁》は、《究極封印神エクゾディオ
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