―運命封印―
[11/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
張を表に出さないようにカードをドローすると、改めてフィールドを観察する。《神縛りの塚》に封印されているにもかかわらず、確かに神のカードとして相応しいオーラを纏っているエクゾディオスだったが、その攻撃力は今は4000。二体のD−HEROの攻撃力を合計した、ドレッドガイの方が今はまだ上回っている。つまり、ドレッドガイでエクゾディオスを攻撃すれば、ライフが残り200しかない遊矢はそれで終わり……だが、遊矢がそのことを分かっていない筈もない。
だとすれば、その一枚伏せられたリバースカードへの撒き餌か。遊矢はこのターンを凌ぐことさえ出来たならば、あとは無限に攻撃力を上げるエクゾディオスで、D−HEROたちを攻撃すればいいだけだ。ならばあの伏せカードは、エドの攻撃を防ぐ為のものか。
「……僕は三体のD−HEROを守備表示にし、ターンを終了する」
「俺のターン、ドロー!」
……結論からすれば、エドはその賭けには乗らなかった。あの伏せカードを破壊する手段があったならば……と、今まで自分に向いていた『デュエルの流れ』が、エクゾディオス召喚から遊矢に流れているとエドは感じた。
「俺は《金満な壷》を発動! エクストラデッキのペンデュラムモンスターを三枚デッキに戻し、カードを二枚ドローする!」
エドのフィールドの《幽獄の時計塔》の針がまた進んでいく。かの汎用ドローカード《貪欲な壷》の亜種カード、ペンデュラムモンスターをデッキに戻す《金満な壷》が発動され、遊矢はカードを二枚ドローする。ペンデュラムモンスターは、エクストラデッキに溜まれば溜まるほど力を増す筈だが、もはやペンデュラムモンスターなど必要ではないということか。
「《終焉の王デミス》を攻撃表示に変更し、さらに永続魔法《フィールドバリア》を発動!」
攻撃体勢に入る《終焉の王デミス》とともに発動されたカードは、フィールド魔法にも破壊耐性を付与し、新たなフィールド魔法の発動を無効にする永続魔法《フィールドバリア》。これで遊矢の《神縛りの塚》を破壊することだけでなく、エドの《幽獄の時計塔》の破壊された時に発動する、一発逆転の可能性を秘めた効果が封じられる。
「バトル! 究極封印神エクゾディオスで、ドグマガイに攻撃! エクゾード・ブラスト!」
エクゾディオスの放った雷火にドグマガイは消し飛び、守備表示であるにもかかわらずエドに多大な衝撃を与えた。エクゾディオスの攻撃時に新たなモンスターが墓地に送られていき、これでエクゾディオスの攻撃力は5000となった。通常モンスターということで《ネクロ・ガードナー》などの心配はないが、このままではエクゾディオスは無限に攻撃力を増していく。
「さらに《神縛りの塚》の効果を発動! レベル10のモンスターが相手モンスターを破壊した時
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ