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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っていた。
第十三話
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勘違いしてくれた。

「ええい、面倒臭い! 【爆ぜろ】!!」

 瞬間的にナチュルの体から魔力が迸った。極々短い詠唱によって発動した魔法は、その詠唱の通り爆発だった。
 バグンッ! という爆発音が重なって轟き、アルミラージを木っ端微塵に消し飛ばしてしまった。焼き焦げた臭いが通路に充満し、魔法を使用したナチュルも堪らんと呟きながら鼻をつまんだ。

「これだから嫌なのよ……先に行きましょ」

 バックパックを片腕にだけ通しながら口早に告げたナチュルに習い、私も足早にその場を後にした。
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