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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っていた。
第四話
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ウヴ────!!??』』

 原型を留めていた巨体が、思い出したように斬撃の軌跡を沿っていき、ずり落ちる。断絶魔を上げるはずだった首すらも絶たれ、上げることすら叶わず血飛沫を上げて何ブロックもの肉片と化した。

 そして、巨体に隠れていたその姿があらわになる。

 少女だった。蒼色の軽装に身を包まれた細身の体に、鎧から伸びる四肢は眩しいくらい美しい。自己主張する胸を押さえ込むエンブレム入りの銀色の胸当てに、うっすらと金色の髪が掛かっている。腰までまっすぐ伸びる髪は黄金財宝に勝るくらいの輝きを湛えていた。冒険者とは思えないくらい華奢な体にちょこんと童顔が乗っており、少し困惑したような表情を浮かべていた。

「……大丈夫ですか?」

 たぶん、大丈夫です。ミノタウロスの返り血をモロに浴びた少年以外は。

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