After18 異星へ
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は』
「ばっちぐぅ。それより光実くんと舞さん探さなきゃ」
『――持って行くべきだという光実の意見は正しかったわけだ』
戒斗もまたバナナの錠前を閉じて変身を解き、コートのポケットから無線機を取り出した。
去年、沢芽市民を避難させる際、湊が持って来た物だ。同じ物を咲も光実も舞も持っている。
戒斗は無線機のスイッチを入れた。
「光実。舞。聞こえるか」
ノイズを挟み、スピーカーから声がした。
《聞こえてますよ。そっちは? 二人とも無事ですか》
「問題ない」
《よかった。僕と舞さんも大丈夫です。合流しましょう。そこから“森”の木よりも高い大木が見えますか?》
戒斗はぐるりと首を巡らせ、見つけた。光実の言う“大木”を。
(鎮守の森の神木に似ているな)
「見えた」
《その大木に向かってください。僕たちも向かいます。舞さんによると、その木がキーポイントだそうで。行けそうですか?》
「誰に言ってる」
《そうでしたね。それじゃあ、また後で》
戒斗は通信機のスイッチを切ってポケットに戻した。
「そういうわけだ。咲。あの大樹を目指すぞ」
「半分くらいしか聞こえなかったんだけどなあ。戒斗くんはちゃんとセツメーしてから出発するクセつけたほうがいいと思うの」
苦言を呈しつつも咲は、歩き出した戒斗の後ろを素直に付いて来た。
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