暁 〜小説投稿サイト〜
少年少女の戦極時代・アフター
After18 異星へ
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
は』
「ばっちぐぅ。それより光実くんと舞さん探さなきゃ」
『――持って行くべきだという光実の意見は正しかったわけだ』

 戒斗もまたバナナの錠前を閉じて変身を解き、コートのポケットから無線機を取り出した。
 去年、沢芽市民を避難させる際、湊が持って来た物だ。同じ物を咲も光実も舞も持っている。

 戒斗は無線機のスイッチを入れた。

「光実。舞。聞こえるか」

 ノイズを挟み、スピーカーから声がした。

《聞こえてますよ。そっちは? 二人とも無事ですか》
「問題ない」
《よかった。僕と舞さんも大丈夫です。合流しましょう。そこから“森”の木よりも高い大木が見えますか?》

 戒斗はぐるりと首を巡らせ、見つけた。光実の言う“大木”を。

(鎮守の森の神木に似ているな)

「見えた」
《その大木に向かってください。僕たちも向かいます。舞さんによると、その木がキーポイントだそうで。行けそうですか?》
「誰に言ってる」
《そうでしたね。それじゃあ、また後で》

 戒斗は通信機のスイッチを切ってポケットに戻した。

「そういうわけだ。咲。あの大樹を目指すぞ」
「半分くらいしか聞こえなかったんだけどなあ。戒斗くんはちゃんとセツメーしてから出発するクセつけたほうがいいと思うの」

 苦言を呈しつつも咲は、歩き出した戒斗の後ろを素直に付いて来た。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ