魔法コンテスト
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イさんはステージへと上がる。そして観客席を見ると、人!人!人!めっちゃ人がいっぱいいる!!
『それでは、お願いします!!』
司会の声で俺とグレイさんも演技を始める。
まずは俺が水を地面から吹き上げて、グレイさんがその水を凍らせると氷の城が出来上がる。
それからグレイさんが出した氷を俺が水で砕くとその氷の粒でキラキラと城が光っているように見える。
その後もグレイさんとの連携で演技をしていく。
そして最後はもちろん・・・
水と氷のアーチを造り、上にFAIRYTAILと文字を造り締めくくった。と思ったら
「よっ」
「えっ?」
グレイさんにいきなりお姫様だっこをされる。え?なんだこれ?
「目を瞑れ」コソッ
「え?」
「目を瞑れ」
グレイさんに言われるがままに目を閉じる。ちょっと薄目を開けて見てるとグレイさんの顔が近づいてくる。え!?
「ちょっ!」
止めようと思ってがグレイさんの顔がすでに目の前にあったのでそのまま動けなくなる。
しかし、グレイさんの顔は俺の顔の目の前で止まる。
わぁーーーーーーーー
すると観客席から盛大な拍手と歓声が送られる。俺はグレイさんに下ろされて一緒にお辞儀するが・・・絶対顔真っ赤だよ俺・・・
『ありがとうございました!!以上で演技を終了いたします。ただいまから―――――』
司会の声が遠くで聞こえるが俺の心はそれどころではない。足早にステージ裏に帰るグレイさんを追いかけるように俺も戻る。
「グレイ・・・お前すごい演技するな」
「ビックリしましたわ」
「本気でキスするかと思ったぜ」
「すごいや!!」
「ウェンディに怒られるかと思ったよ〜」
ステージ裏ではリオンさんたちが迎えてくれる。しかし・・・俺も本気でキスされるかと思った・・・
「あぁ?ミラちゃんから最後あれやるように、って言われたんだ。氷の城の姫と王子なんだからキスしてるフリぐらいはな」
言われて納得する。だったらミラさん・・・俺にも教えておいてくれればよかったのに・・・
「そういうことか」
「よかった〜。グレイくん、シリルのこと好きになったかと思ったよ〜」
「なるか!」
セシリーのボケに素早く突っ込むグレイさん。しかし・・・ファーストキスはウェンディとやりたかったから・・・フリで済んでよかった〜・・・
表彰式・・・
『今年の優勝は・・・妖精の尻尾で〜す!!』
会場中から俺たちに祝福の拍手と歓声が送られる。
「やったなシリル」
「はい!あそこまでやってダメだったら俺泣きましたよ」
女装させられて、キスのフリまでしたからな。かなり恥ず
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