魔法コンテスト
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なんて・・・緊張感すごいし、最後までこの衣装でいなきゃいけないし、以外にお客さん多いし・・・なんか帰りたくなってきたな・・・
「大丈夫なのか?そっちは」
「おめぇんとこも大丈夫じゃなさそうだぞ」
「うちもヤバそうだよ・・・」
リオンさんとイヴさんはレンさんとシェリーさんを見て不安そうにしている。二人ともなんか顔赤くして話してるから本番の演技できるのかな?
するとグレイさんが一度ため息をついてから俺の前に来る。
「お前さぁ・・・優勝賞金って何に使うつもりなの?」
唐突な質問・・・賞金はそりゃあ・・・
「ウェンディになんか買ったり一緒に旅行でも行こうかなぁ?って思ってますけど」
「だったら、ウェンディのために優勝しなきゃいけないだろ?ウェンディのためならその格好だって恥ずかしくないと思えるだろ?」
諭すように言うグレイさん。なるほど!ウェンディのためだと思えば、確かにこれぐらいの恥ずかしさは耐えられる!!よし!!
「グレイさん!!俺、ウェンディのために頑張ります!!」
「よし!!そのいきだ!!」
よし!!そうと決まれば最後だって緊張しないぞ!!
「単純だな」
「単純ですわね」
「いいのかあれで」
「かわいいからいいんじゃない?」
「まぁシリルだからね〜」
リオンさんたちに何か言われてるけどとりあえず頑張るぞ〜!!
『続いて蛇姫の鱗!!氷の魔導士、リオン・バスティア!!&人形劇、シェリー・ブレンディ!!』
「じゃあな、グレイ。俺の演技で勉強でもするがいい」
「余計なお世話だ」
「じゃ・・・じゃあ、私も行きますので///」
「お・・・おう・・・///」
リオンさんは相変わらずグレイさんにケンカを売って、シェリーさんはようやくレンさんと離れて演技に向かう。どんな演技をするのかな?
『それでは、お願いします』
司会の一声で二人が演技を始める。まずはリオンさんが氷の鳥を10羽ほど造り、会場中を一周する。
すると今度はシェリーさんがその鳥たちを操って隊列を作らせたり、8の字に飛ばせたりする。
「なるほど、あれならリオンの魔力の消耗も押さえられるから他の造形に力を入れることができるって訳か」
グレイさんがそう言う。なるほどな、そういう使い方もあるって訳か。
その後も二人の演技は続いていき、ラストは氷のドラゴンが上空で砕けて、氷の粒がキラキラと舞い降りてきて演技が終わる。
会場中から二人に大きな拍手が送られる。
『ありがとうございました!続きまして――――』
二人の演技が終わり、次の人たちの演技が始まる。戻って来た二人は満足そうな顔をしていた。
「どうだグレイ!さすがにこの演技には勝てまい」
「言ってろよ。俺たち
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