魔法コンテスト
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要だな。できれば早めにやっちゃってこの服を着替えたい。
「なら行くか。リオンに勝たねぇといけねぇしな」
「貴様に俺が負けるわけないだろう」
グレイさんとリオンさんは互いににらみ合いながら歩いていく。ところでリオンさんの相方って誰だ?
「リオン様!!」
会場の方に向かおうとするとこれまた聞き覚えのある声が聞こえてくる。
そういえばシェリーさんのいとこが来てるんだからシェリーさんも来てるに決まってるか。
「おぉ。シェリー」
「リオン様!どうでしょ・・・」
シェリーさんがリオンさんに衣装の感想を聞こうとすると突然固まってしまう。視線の先は・・・レンさん。
「レン!!」
「お前・・・似合いすぎだろ」
「でぇきてぇるぅ」
シェリーさんとレンさんがいい雰囲気になってしまう。ちなみに今のでぇきてぇるぅ、はセシリーが言いました。
「やれやれ・・・先に行くぞ」
「レンとシェリーさんはゆっくり来なよ」
「お先に」
「失礼します」
「じゃあね〜」
俺たちは気を利かせて先に抽選に向かう。しかしあの二人本当に雰囲気いいなぁ。あのまま結婚とかするのかな?
抽選にて・・・
「6番か。天馬は?」
「僕たちは16番だよ」
すでにリオンさんとイヴさんがくじを引き終わってお互いの順番を教えている。
「シリル。お前が引いていいぞ」
「いいんですか?」
「別に何番目にやっても一緒だからな」
グレイさんは余裕綽々な表情で言う。確かにグレイさんは王子様的な衣装だからいいけど、俺はこんなドレスなんか着てるから早く脱ぎたいんですよ!!
「どうぞ」
抽選係のお姉さんから箱を差し出される。俺は箱の中に手を入れてくじを引く。
さて、何番だ?
「何番だ?」
グレイさんたちもそのくじを覗く。しかし書いてあった数字を見て俺はがっかりする。
「24番です・・・」
「大分あとだな」
「何を言っているグレイ。確かこの大会の出場ギルドは24のはずだぞ」
「つまり一番最後ってことだね〜」
「よかったね!!シリルちゃん」
まさかの一番最後って・・・つまりこの衣装を最後まで着てなきゃいけないなんて・・・とほほほほ・・・
『さぁ!今年もやって参りました、魔法コンテスト!!』
ようやく魔法コンテストが始まるということで俺たちは会場に来ているのだが・・・
「シリル、何をそんなに落ち込んでるんだよ」
「別に最後だっていいじゃ〜ん」
俺の気持ちはどんよりしている。まさか最後に演技する
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