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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico19-B子供の自然を得るがごとし
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わね。ま、その原因はルシルの所為でしょうけど。1枚目の何がいけなかったのかをハッキリ言ってくれていれば良かったのに。

「(で、1枚目の写真がコレね・・・)ぷはっ」

1枚目を観て何がダメなのかを確認して、それに気付いた瞬間、あたしも思わず吹き出しちゃったわ。慌てて口を手で覆ってももう手遅れで、「アリサちゃんまで! ねぇ、なにが映ってるの!?」なのは達が騒ぎだす。

「な、なんでもないわ! えっと、そう、あたしの目が半開きだったのよ!」

事態を収拾するには誰かをスケープゴートにする必要があった。それならあたししか居ないでしょ。

「あはは、やんなっちゃうわ。ルシルにあたしの間抜けな顔見られて」

そこまで言うと、なのは達は目に見えてホッとした。そして、本当に間抜けな顔をしてた本人もどこか安心したのが判った。くっ、見せてやりたいわ、本当はあんたがあたしとルシルを笑わせた張本人だってね。

(シグナム・・・! それとリイン)

シグナムは微笑みを浮かべているんだけど、タイミングが悪すぎたのか目が半開きな状態で映っちゃった。普段の凛々しくて美人なシグナムを知っているからこそ、こういった間抜け面は凶悪な笑いの種と化すわけね。リインも半開きなんだけど、あの子は可愛いし面白いからそんなに酷いレベルじゃない。

「(さてと。このデータは残しておいてもしょうがないわね。デリート、デリートっと)よし。そんじゃ3枚目の撮影に入るわよ。カウントは10秒!」

タイマーをセットしてフローターフィールドに置く。さぁ、今度こそはちゃんと撮るわよ。あたしも列に戻ってなのはとすずかの間に入る。そして「――5、4、3、2、はい、チーズ!」カウント。シャッターが切られる直前に瞬きを終えておく。

「今度こそ、ちゃんと撮れたはず」

確認しに行こうとするルシルを手で制してからあたしがカメラの元へ向かう。カメラを手にして早速データを確認。パッと見じゃ問題ない。全員の顔を確認して、「オッケー。三度目の正直ってやつね。巧く撮れてるわ」みんなの元にカメラを持って戻る。そしてみんなにもデータを確認してもらった後、「そのデータ、ちょうだい。ケータイの待ち受けにする!」アリシアが携帯電話を片手にピョンピョン跳ねる。

「はいはい、また後でね」

とりあえずひまわり畑でちょっと遊んでく。とは言っても、やる事は写真の撮り合いっこだけどね。ま、思い出づくりにはちょうどいいと思うわ。それから20分ほど遊んで、いよいよ本当の目的地――谷川へゴーよ。山道を歩いてると、水の流れる音が聞こえて来た。そして見えて来た1本の谷川。上流には高さが3mくらいの滝があって、下流にも1mくらいの滝がある。

「よーし。各員、水着に着替えて全力で遊ぶのだぁぁぁーーー」


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