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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico19-B子供の自然を得るがごとし
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目を爛々と輝かせた。ふと、「ねぇ、はやて。ザフィーラとフェンリルって、やっぱり肉好きなの? ウチのアルフはもうお肉が好き過ぎて大変なんだけど」わたしはそう思ったから訊いてみた。

「ザフィーラは何でも食べてくれるよ。フェンリルさんも・・・何でも食べてくれるなぁ。昔は肉が好きやったって言うてたけど」

「アルフはお肉なら何でも好きだけど、フェンリルも好みとかあるの?」

「何でもってわけじゃないよ、フェイト。あたしは牛肉が好きだ。この前食った高級和牛とか言うのが一番だよ」

アルフが言う高級和牛っていうのは、夏祭りでシグナムが獲ったお肉引換券で交換してもらったお肉だ。ちょっと前にはやての家にお呼ばれして焼き肉パーティをやった。うーん、美味しかったなぁ〜。また食べたいよ〜。

「う〜ん、フェンリルさんの好みのお肉かぁ。・・・わたしはどうか判らんな〜」

「アイツ、人肉って言ってなかったか?」

ヴィータがポツリと漏らした。そんなブラックジョークにわたし達は無言の沈黙を貫くことしか出来なかった。ここで「そんじゃ当の本人に聞いてみっか。『なぁ、フェンリル。訊きてぇことがあんだけど』ヴィータがわたしたち入浴組とフェンリルに念話を使った。

『いいよ〜。って、あっ、ちょっ、また私とシャマルをカモる気!?』

フェンリルとシャマルに一体なにが起きてるのか判らないけど、リビングで何かゲームでもやってるんだろね。そしてどんくさそうなシャマル先生と、どうしてかフェンリルが標的にされてる、と。

『むぅ・・・。で、質問って何?』

『お前の好きな肉って何さ』

『どうしてそんな話になってるのか判らないけど、そうだなぁ・・・馬肉!』

フェンリルの簡潔な答えにホッとする。本当に人肉が好きって言われたらどうしようかって。ヴィータが『確かお前、以前――』そう続けようとした時、「『ちっくしょぉぉぉーーー!』」念話と現実の声が一緒に聞こえた。声の主は当然、フェンリルのものだった。

「ダメだ、切れちまった。つうか、何やってんだよ。気になるわ〜」

『ルシル君。みんなで何やってるん? かなり騒がしいけど・・・』

『ん? あー、ポーカー、そしてついさっきからババ抜きをやっているんだ。フェンリルとシャマルは面白いほどに表情が変わるから、俺やシグナムやアインスにカモられているんだよ』

あー、確かにあの2人は隠し事とか出来なさそう。ポーカーは良く知らないけど、ババ抜きなら学校でも何回かやったことがある。アレって結構熱くなるんだよね。はやてが教えてくれたことについてルシルにお礼を言って念話を切った。それからわたし達はお風呂を上がって、就寝するまでババ抜きで楽しんだ。わたしとなのはとリインはぼろ負けだったけどね。

†††Sid
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