預言
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分の半身たるデバイスには恵まれたんだ。大切に扱ってやれよ?」
『はい!』
ラジエルクルーの意外な事情を知った所で、緊張も解けた私達は改めてサルタナさんの講義をしてもらった。結論から言えば、彼の講義はリンディさんやクロノ君達より厳しかったけど教え方も上手かったので、いつもよりかなり勉強が進んだ。それに筆記試験に出そうな問題も山当てしてくれたから、覚える箇所が結構絞れた。翌日エレンさんに聞いて知ったんだけど、サルタナさんの山カンは的中率が約70%なんだそうだ。
「何か変にリアルな的中率だよね……フェイトちゃん」
「そうだね、なのは。100%とかじゃない辺り、余計リアル感が出てるし……」
と、この時は二人そろってそう思った。だけどね、後に私達が行った嘱託魔導師試験で彼がヤマ勘で当てた問題の数が本当に70%だったのを確認した時は、フェイトちゃんと二人で苦笑いを浮かべたものだよ。とにかく勉強を見てくれた皆のおかげで、筆記試験はそれほど苦労する事無く突破出来て、実技試験もこれまでの訓練の成果をいかんなく発揮した事で、二人そろって嘱託魔導師の資格を手にする事が出来た。
こうして、今回のミッドチルダ遠征は色んな意味で有意義なものとなったのであった。
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〜〜Side of はやて〜〜
あ〜あ〜、本日は〜晴天ナ〜リ。
今日、私達八神家はミッドチルダに自治区を持ってる“聖王教会”っちゅう所にお邪魔しとる。なんでかっちゅうと、古代ベルカの戦術をありのまま再現できるヴォルケンリッター、貴重な遺産の一つである夜天の魔道書。ベルカの文明を継承している聖王教会にとって、その両方は自分達の管轄である事もあるが、何より自分達の失われた過去の文明を残しているから、とにかく話を聞いたり姿を見たりしたかったらしい。
プログラムだろうが大事の家族である皆を見世物にするような事はあまり気が進まんかったんやけど、今回の接触を機に、闇の書の裁判でラジエルとアースラに並ぶ強力な後ろ盾になってくれるとなれば、立場が悪い私らとしては妥協するしかあらへん。覚悟はしてたけどエレンさん曰く、闇の書の罪は相当なもので、とにかくあらゆる手を尽くして状況を改善していかないと、裁判の後に色々面倒な事が起きる可能性があるんやと。
サバタ兄ちゃんに以前、皆で償うって誓ったから、ここにいる間は何があっても全部自分達で乗り越えなきゃあかん。いつまでもサバタ兄ちゃんにおんぶに抱っこじゃあ、ダメなんや。今の私はもう、何も出来なかった弱い私やない。私らがちゃんとやっていける事を示して、サバタ兄ちゃんの気苦労を少しでも和らげないと、八神家家長として恥ずかしいもんな。
「…………」
なんか視線を感じたんでふと目を動かすと、マキナちゃん
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