ターン25 邪魔蠍団と正義の誓い
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お、立ち上がろうとしてなおも手足を動かす。だがその頭上に、不意に影がかかった。次の瞬間、2枚目の氷の壁ごといつの間にかジャンプしていた白い巨体がマドールを押しつぶしにかかる。
「ほんとはこっちにとどめを任せたかったけど、ここは天田の意思を尊重して、ね。おジャマ・キングでマドールに攻撃!」
『フライング・ボディアターック!』
おジャマ・キング 攻3000→ライトレイ マドール 守1200(破壊)
「そ、そんな、そんなことが……いや、そう、か」
「これで終わりさ、万丈目。今度こそこっちがわに戻っておいで。メタファイズ・アームド・ドラゴンで最後のダイレクトアタック!ミスティック・ヴァニッシャー!」
メタファイズの一撃が、なぜか残っていた最後の氷の壁を打ち砕き、そのまま勢いを消すことなく万丈目へと迫る。だが万丈目はそれを避けようともせず、大人しく目を閉じてそれを受け入れた。
メタファイズ・アームド・ドラゴン 攻1000→万丈目(直接攻撃)
万丈目 LP400→0
「気分はどう?万丈目」
自分のすぐ近くで聞き覚えのある声がして、それで目が覚めた。
「……ひどい気分だ。こんな気分になったのは、あの三兄弟と初めて会った時以来だな」
『ああん、アニキのいけず〜』
「そ。減らず口叩けるんならまだ余裕あるね。一応聞くけど、どっちがいい?」
そう言ってそいつは、俺に黒い服を投げ渡す。ついこの間まで好んできていた、俺特注の制服だ。最近は好みが変わって真っ白なものを注文していたが、やはり俺には黒が似合う。このハイセンスなファッションなら、いつか天上院君だって俺のことを振り向いてくれるはずだ。
『アニキは腹黒だからね〜』
「なんだと、この!」
なれなれしくすり寄ってきたおジャマ・イエローがなんだかずいぶんと無礼なことを言ってくるので、罰としてデコピンを食らわせる。キャー、と悲鳴を上げて吹き飛び、そのままポン、と消えた。まったく、仕方のない奴だ。そしてその様子を笑って見ていた二人組、俺のライバルである清明と十代を睨みつける。
「お帰り、万丈目」
「お前が戻ってきてよかったぜ!」
お帰り?戻ってきた?まったく、こいつらはなにを言っているんだ。俺は俺、いつだってそれは変わらない。そうだ、久しぶりにあれをやろう。
「おいお前ら、俺の名前を言ってみろ!」
一瞬ぽかんとしたのち、さらに笑顔を深める2人。フン、やはりこいつらには俺が手本となってやらねばな。こいつらも仮にもデュエルキングを目指すというのなら、俺のようにただ実力があるだけではなくエンターテインメント性も必須だ。今一度、その手本を見せてやろう。スッと指を1本立てて上にあげると、2人も同じポーズをとる。そうだ
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