虹の桜
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なぁ」
魔力のめちゃくちゃ上がる水とか。もうジュラさんを越えるくらいの奴!!
「よかった〜。これシリルとウェンディにぴったりだと思って買った奴だったのよ」
「へ?」
ミラさんにそう言われ変な声を出してしまう。俺たちにぴったり?
「景品はこれよ!」
そういって出してきたのはどう見ても指輪箱・・・しかも二つ・・・
一つは水色の宝石のついた指輪・・・もう一つは青と緑の宝石のついた指輪
ミラさんはまず水色の指輪を指差して言う。
「この宝石はアクアマリンって宝石で石言葉は勇敢。シリルにはウェンディを勇敢に守るナイト様になってほしいからね」
な・・・ナイト様!?
続いてミラさんは青と緑の指輪を指差す。
「この宝石はオパールって宝石で石言葉は純粋無垢。ウェンディみたいな子にぴったりだと思って買ったのよ」
ミラさんは笑顔でそういうけど・・・もし俺かウェンディに当たらなかったらどうするつもりだったんだ?
「はい!じゃあウェンディにはシリルから着けてあげてね」
ミラさんはそういって指輪の入った箱を俺に手渡す。
おおっ!なんか緊張するような・・・
俺はそんなことを思いながらウェンディたちのところに戻る。
「何が当たったの?」
「食べ物〜?」
ウェンディとセシリーが戻ってきた俺に聞いてくる。というかセシリーってそんなに食い意地の張った奴だったかな?
「指輪だよ・・・」
「へぇ・・・え!?」
当然驚くウェンディ。まぁ景品で指輪とか驚くわなぁ・・・
俺は箱から指輪を取り出す。ちなみに周りはビンゴ大会に夢中でこっちを見ている人はいない。
「二つもらったから一つあげるよ。手、出して」
「えぇ!なんかドキドキするぅ!」
「さりげなく左手を出すあたりあんたも怖いわよ」
左手を出したウェンディにシャルルが突っ込む。俺はウェンディの薬指にオパールのついた指輪をはめる。
指輪はちょうどのサイズだったようでウェンディの手に見事にはまる。まさかミラさんそこまで計算してたのか?恐るべし!!
「ありがとうシリル!!この指輪、大切にするね!!」
「うん!!」
その後ウェンディも俺に指輪をはめてくれた。俺の手にもアクアマリンの指輪はジャストサイズだった。
こうして俺たちは夕方まで花見をワイワイ楽しんだ。
――――――――――翌日・・・
「こりゃあ!!街の大切な桜の木を引っこ抜いたのは誰じゃ!!町長はかんかんじゃぞ!!」
マスターが突然そんなことを叫び出す。でもそんなことする人いるわけ・・・
「「・・・・・・・・・」」
わぉ・・・ナツさんとハッピーが真っ青になってるよぉ・・・間違いなくやった
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