捜索
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状だった。刀身がとにかく太い。俺が使う礼装とはタイプが違うせいか何か違和感を感じてしまう。
そして何より解せないのがセイバーは片手でスイスイ振り回してるのに対し俺は両手で持ってやっと振れる程度だということ。
「マジかよ……なんでこんなもん振り回せるんだ?」
「オレが強いからに決まっているからだ」
セイバーはそこから立ち上がると、剣をこっちに寄越せと手で合図する。
相変わらずの自信家に感心しながら、俺はセイバーへと剣を返す。
「こんなに重い武器を使いこなせるなんてよっぽど昔から練習したんだよなぁ…」
「………」
すると、セイバーからさっきのような自信に溢れた雰囲気が消えた。代わりにあるのは少し冷たい雰囲気。
「セイバー?」
そう声をかけると、セイバーは我に返ったがその空気は決して明るいものではなかった。
「この剣は元々オレのではない」
「え?それって……」
しかし、俺が言い終わる前にセイバーは稽古を再開しようと言って歩き始めていった。
どうも引っかかる言い方だったが一体どういう意味だったのだろうか……。
少し思考する俺だったが所詮は俺の脳みそでは分かるはずもない。今は取り敢えず練習だ。
俺はセイバーの元へと向かおうと足を進めた時だった。
「ッ!?」
ガッと足のつま先が地面の何かに引っかかり、転びそうになる。
「あっぶねぇ……」
なんとか体勢を立て直すと、額から出る汗を拭った。俺は何に躓いたんだ?そう思いながら視線を向けると意外な物が落ちていた。
「………これって……本?」
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