第11話
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名は麗覇、お主の今後に期待してこの真名を預ける。頼りにさせてもらうぞ桂花!!」
「―――はい!!」
こうして袁紹は、のちに王佐の才と呼ばれる稀代の名軍師を手に入れた―――
「いいのか斗詩、あの二人何か良い雰囲気だぜ?」
「うん、蟠が消えていい雰囲気だよね!」
「かーっ!、胸は大きくなってきてもまだまだお子ちゃまだな〜斗詩は」
「え?違うの?」
「あの荀ケって子、絶対麗覇様に惚れるな!いや、……もしかしたらもう」
「え、えーっ!?まさかぁ〜」
「ホントだって!賭けてもいいぜ!!」
「文ちゃんの賭けは大体外れるじゃない」
「う〜ん、今回は自信あるんだけどなぁ〜」
「それ、賭ける時いつも言ってるよね……」
「そうだっけ?」
「うん」
「……」
「……」
………
……
…
「武官が欲しい」
「武官……ですか?」
桂花を正式登用してから早数ヶ月、その日も彼女と共に政務をしていた袁紹が突然つぶやいた。
「斗詩も猪々子もいずれ万を率いる将になるであろう。だがそれでも兵が余る、彼女等と同等かそれ以上の武将が欲しい。何か策はないか?桂花」
質問され、桂花は一旦仕事を停止させて考える。
「そうですね……やはり無難に引き抜きでしょうか」
「ふむ、引き抜きか」
「はい、幸い麗覇様の袁家は潤沢な資金と諸侯との繋がりがありますので、他国の有能な人材を引き抜くのは難しくないかと」
「だろうな、しかし待遇で引き抜かれる者に我が求める者がいるとは思えぬ」
乗り気ではない主に、さらなる案をだそうと口を開く。
「では、野から登用してみてはいかがでしょう?」
「ほう、野からか……しかし手間ではないか?」
「それも袁家の名で募集すれば簡単かと、今の時代武者修行で旅をしている者も――「それだ!!」え?」
自分の言葉を遮るように食いつき席を立ち上がった主に目を見開く
「武芸大会だ!武者修行の旅をしている者らを集め武芸大会を開くぞ!!」
「武芸大会……確かにそれなら名を売る目的で腕自慢が集まりますね! そして腕利きたちをそのまま軍に組み込んでもいいし、娯楽による経済効果も期待できる―――さすがです麗覇様!!」
「フハハハハハ、そうであろうそうであろう、しかし桂花の意見なくして思いつくことはなかった。
お手柄であるぞ桂花!!」
「そ、そんな!恐縮です」
(褒められたわ!さすが私!!)
こうして袁家主催による武芸大会が開かれることとなった。
………
……
…
「恋殿ーーー!!これを見てくだされ!」
「……掲
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