21話
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って知っているのに対して、彼等の行動は楽観的過ぎる。
これから先、戦いが有るとしても精々、成熟してから参加できるレーディングゲーム程度で、参加可能になるのは今から数年後……今から無理する必要は無いとでも思っているのだろう。
「温い連中だ」
ブルースの一言。それは四季達アウトレイジとグレモリー眷属の感じている温度差。四季も……つい最近、四季達アウトレイジの一員となった詩乃も自分達がコレから先、平和に過ごせるとは思っていない。恐らく命懸けの戦いは何度も待っていると確信している。
だからこそ、四季も己の力をもっと引き出したいと思っているし、詩乃も自身の中に在るドラグハートの力を扱える様になりたいと願っている。
四季に守られているのは心地良い。敵に対しては全てを焼き尽くす灼熱の業火でも、味方……特に詩乃に対しては心地良い春の陽気だ。だが、そんな四季の背中に守られている現状は彼女にとってもいいものとは思っていない。過去から逃げるためにも、自分のために傷付く事を恐れない四季の力になる為にも、だ。
「まっ、連中は連中、オレ達はオレ達……連中の事は気にせずにオレ達のやり方で行こうぜ」
「そうね」
「それもそうだ」
何時の間にやら運動服姿でアーシアもリアス達に合流している。
(まだまだ足りねぇか……)
まだまだキングの力にも、赤き血の力にも上がある。四季には今のままで満足している暇は無い。強い力を持っていたとしても仕えなければ何も守れない。選択肢の一つに詩乃の力を借りてのドラグハートと言う物も増えたが、使い慣れない武器は扱いにくい。
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「とお」
「ひでぶ!」
主人公として色々と何かを失いそうな叫び声で吹っ飛ぶ一誠。その日、四季はリアスからの要請で一誠と模擬戦闘訓練をしていた。相手が格上ばかりと言うのも己の力が正しく見えなくなるので丁度良いとも思っての行動だが、
四季は神器モードのクロスファイヤを片手に、一誠も己の神器の赤龍帝の籠手を腕に装着しての訓練風景だが……一誠は四季に悉くあしらわれていた。一誠と四季の力の差は大きく、数回の強化が無ければ総合的な力負けも確実だ。
一回しか強化できないが最高で百万倍の倍加とその反動に耐えるだけ強度を与えるクロスファイヤの神器モードに対抗するには二回や三回の強化では足りないのは明白。
「くそ……オレとあいつの何がそんなに違うんだよ」
「いや、全部だろ?」
百万超邪の右籠手を装着した右手の開閉を繰り返しながら、地面に倒れ付している一誠へと返事をする
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