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蓬莱山家に産まれた
なぜお前がいる
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あなたが好きなの、あなたが欲しいの、あなただけを異性として見てるのよ」

「だから女を侍らすことを認めてくれたら永琳を俺の女にするって言ってるじゃないか」

「女を侍らせるなんて私は嫌よ」

「俺も一人だけを愛すなんてできない」

堂堂巡り、平行線、どっちも妥協できない毎日毎日何十年も聞いてきて耳にタコができた。
永琳を諦めきれればいいが出来ない。俺は永琳を愛している、ただ永琳だけを愛すことはできん
永琳にごちそうさま今日も旨かったといい。皿を集めるが永琳が私がするからいいと言ってきたので
後は任せた、不味い。いや、料理は美味しかったが、この状況は不味い
ていうか俺ただのダメ男じゃん!仕事はしてるとはいえ付き合ってもいない女に家事やらすとかまずいと思う


今日は疲れた寝る夢の中だけでも俺に都合のいい世界をどうか、神よ・・・・・・・!





気が付くと家の中にいたソファーに父さん台所に母さんと永琳がいる。おかしいよね親は同棲に大賛成だったけども何で実家にいるんだ。記憶がない、ふと足元を見ると子供がいた満面の笑みだ、どことなく母さんに似てる。
前髪おかっぱのロングヘアー。風呂上りなのか子供の体から湯気が出ている。パジャマ姿で両腕を後ろに回し
俺を見上げる。すると、とんでもない事を言った

「おとーさん!」




ナ、ナイスジョーク
永琳がこっちに気づいて台所からエプロン姿で来たあのハートマークがでかでかと載ってるやつだ

「輝夜、アイスがあるから食べなさい」

「うん!おかーさん!」

「あなた、お風呂に入っちゃって」

俺がおとーさんで永琳がおかーさん、なんてことでしょう。俺はいつの間にか娘ができていたようです
笑うしかないね、笑うしか。しかもあなたってすっかり若奥様ですね。
俺の女を侍らす夢が消えた、神はいなかった。
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