第百五十一話 これから…
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
なっちゃんの死を侮辱した報いだな」
生徒会室の扉からガタンと音がした。
そして次の瞬間、凄い勢いで足音が鳴り響く。
多分タケルは耐えきれずに逃げ出したのだろう。
賢「とにかく、これから僕達はホーリーストーンの封印をしますけど。あなた方はゲンナイさんからの依頼を頼めませんか?」
ヒカリ「依頼?」
大輔「ああ、ゲンナイさんが時折俺達に依頼してくるんだ。例えばジャンクパーツが欲しいとか、デジタルワールドの遺跡調査とかな」
光子郎「遺跡調査ですか。デジタルワールドのまだ見ぬ遺跡。興味深いです」
知識欲が疼くのか笑みを浮かべる光子郎に大輔は苦笑した。
こういう人物だからこそ知識の紋章の所有者になれたのだろう。
ヤマト「なあ」
全員【?】
ヤマト「こんなことを頼むのは過保護以外の何物でもないだろうけど、タケルにチャンスをくれないか?」
アリサ「あいつに?」
嫌そうに顔を顰めるアリサにヤマトは頷いた。
ヤマト「ああ、やっぱりあいつもあいつなりに頑張っていたんだ。せめて…」
ティアナ「気にしなくてもいいんじゃないでしょうか?時間の無駄です。そんなことより…」
ルカ「ティアナ」
ルカはティアナを制すると、ヤマトの方を見遣る。
大輔「…チャンスをですか、はっきり言って、かなり可能性が低いと思いますけどね。分かりました。チャンスをあげますよ。選ばれし子供に戻るための最後のチャンスを」
端末を操作してゲンナイにメールを送ると、ゲンナイから直ぐにOKの返事が来た。
果たしてタケルは選ばれし子供に戻れるのか?
アリサ達はそう思ってはいないらしいが。
そして太一達が帰宅して夕食の時間。
大輔「ふう…」
タケルに最後のチャンスを与えた大輔は食堂に行くといつものラーメンを頼んだ。
隣では凄まじい勢いで料理を掻き込んでいくブイモン。
アリサ「ちょっと大輔。あんた本当にいいの?」
大輔「何がだ?」
後ろを見遣ると、トレーに夕食のパスタを載せたアリサ。
アリサ「何であんな奴にチャンスなんかやるのよ。放っとけばいいじゃない。」
彼女のタケルへの評価は対して会ってもいないというのにマイナスを振り切れていた。
大輔「お前の気持ちも分からなくはないけどな。視野の狭さはともかく、あいつ自身は善人なんだよ。」
アリサ「ふーん…」
不満そうな彼女に苦笑する大輔。
確かに彼女からすれば人でなしでしかないのだろうが、一応タケルにも同情の余地は冷静になればある程度あると思っている。
幼少期の両親の離婚。
母子家庭
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ