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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第十五話 全の逆鱗
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(そういえば……)

朝、去る際にそんな事を言っていたような……と全は今更ながらに思い出す。

「ああ、別に構わないが」

「だったら、私達もいいわよね?」

そう言ってアリサ達も全の所にやってきた。

その手には弁当の包みがある。

「ああ、いいよ。もう半ば諦めてるし……いつも通り、屋上でいいのか?」

「ええ、先にいって場所取っておくから」

「きちんと来なさいよねっ」

「ふふっ、待ってるね全君」

そう言って三人は教室を出て行く。屋上に向かうのだろう。

「おい、神楽院」

と、全に話しかける男がいた、と言ってもこの名前で未だに呼ぶクラスメイトを全は一人しか知らない。

「何だ高宮。それといい加減にしろ、俺は神楽院じゃない。橘だと言っているだろう」

「うるさい、僕に指図するな。それと、るいにまで洗脳を施したのか?」

(洗脳?こいつは一体何を言っているんだ?)

どうやらるいまでもが全への態度を変えたのを聖は洗脳したと思っているらしい。

「そんな事をして、俺に何のメリットがある。俺は、自身にとってメリットになる事しかしない」

「ふん、そんな教えの元で育ったから今みたいな性格になったんだろ?子供が子供なら、親も相当な悪者――――」

聖の言葉は最後まで紡がれる事はなかった。なぜなら

「高宮」

「っ!!??」

全が聖の胸倉を掴んでいたからだ。その際に全は瞳を一気に冷血な物へと変える。

「お前が俺をどれだけ罵倒しようが構わない。俺は別に気にしないし、前世でも色々とやってきたからな。だが」

そこまで言って区切ると、全は聖の顔に限界まで顔を近づけると



















「俺の親や…………ましてや、今の俺を形作ってくれた師匠をバカにするのは許さない……っ!」





















全はそれだけ言うと、掴んでいた聖の胸倉を離す。

そして、弁当の包みを持つと教室を出て行った。

るいSIDE

今、私は屋上にて…………正座をしている。

はい、簡単に説明するとね。

屋上に到着→場所確保→「それじゃ」と言ってアリサが私に詰め寄る→「説明、しれくれるわよね?」といい笑顔でそう言ってくる→私それを何とか回避→「そう、そう来るの……正座」→今、ここ。

いや、何を聞きたいのかはわかってるんだけどね?

言うのに何ていうのか……勇気がいるというか……。

「それで?これまでと今朝の態度の違いは何?」

「うん、私もちょっと気になるかな……?」

「ちょ、すずかまで……?」

うぅ……まさか、普段
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