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コンビネーションハンター
8部分:第八章
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第八章

「これでな。俺は手前に攻撃を当てることができなかったからな」
「私もよ」
「しかしまだ諦めたわけではあるまい」
 シルバーヘッドは今度はこう尋ねてきたのだった。
「そうじゃな、それは」
「ああ、そうさ」
「それはね」
 二人は忌々しげな顔をしていた。しかしそれでも表情ははっきりしていて目は死んでいなかった。いや、むしろ生きてさえいるものだった。
 そしてその生きている目で。言い返すのだった。
「この程度じゃな」
「また来るわよ」
「その意気じゃな」
 彼もまた二人のその言葉を受けていた。
「ではな。また来るのじゃ」
「ふん、その時こそ覚えてろよ」
「あんたをひれ伏させてやるわ」
 とにかく負けはしたがくじけてはいなかった。それは変わらなかった。とにかく彼等の心は倒れてはいないのであった。起き上がったままだった。
「いいな、次だ」
「見ていることね」
「では帰るがいい」
 シルバーヘッドの言葉は変わらなかった。そして悠然と空にはばたき続けていた。
 二人は帰り道でキャンプを張っていた。そうしてそこで火を囲んで夜食を摂っていた。食べているのは二人で捕まえた魚と見つけてきた果物であった。そうしたものを火を囲んでそのうえで二人向かい合って食べていた。
 魚は火で焼いている。果物はそのままだ。水は水筒の中にある。万全な状態でそのうえで夕食となっていた。火の側に串刺しになって頭が下にある魚達がある。
 二人はそれぞれその魚達を食べながら。そのうえで話をしているのだった。
「それでな」
「何?」
「御前あの時言ったよな」
 こうイザベラに対して言ってきたディアルゴだった。彼もイザベラも木の倒れたものをその椅子にして腰掛けて魚を食べている。
「また来るって」
「ええ、言ったわよ」
 イザベラも魚を食べながらそれを認めた。
「それがどうかしたの?」
「いいんだな、それで」
 彼は真面目な顔で彼女に問い返した。
「あいつのところに行くっていうのはな」
「わかってないで答えると思ってるの?」
 逆にこう返すイザベラだった。
「こんな答え。そうでしょ?」
「じゃあそれでいいのか」
「悪くてこんな返事はしないわ」
 また言い返すイザベラだった。やはりそのまま魚を食べ続けている。ディアルゴはここで一匹食べてしまった。そうしてもう一匹手に取ってまた食べるのだった。
「そうだよな、やっぱり」
「そうよ。またあいつに挑戦するわよ」
 断固とした言葉だった。
「私もね」
「よし、じゃあまた行くな」
 彼は言った。
「二人でな。それでいいな」
「それで今度は何時行くのよ」
「腕を磨いてからだ」
 それからだというのだ。はっきりとした言葉だった。
「それからまた来る。いいな」

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