第百五十話 消える希望
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
分からない。でも、パタモンを暗黒進化させたのは紛れもなくタケル君でしょ!!何でもかんでも大輔君達に責任を押し付けないでよ!!」
タケル「でも…僕は…」
ヤマト「はあ…」
頭を押さえながら、ヤマトはタケルに歩み寄ると殴り飛ばした。
タケル「っ!?お、お兄ちゃん…?」
ヤマト「俺はお前を甘やかせ過ぎちまったようだ。だからこんな風になっちまった。俺からも言う。パタモンが暗黒進化して死んだのはお前のせいだ。お前の闇が悪いって偏見のために死んだんだ」
空「ヤマト…」
辛そうにヤマトを見る空。
しかしよく見るとヤマトも辛そうな表情である。
自分がちゃんと弟と向き合っていなかったから起きてしまった悲劇に自分を責めているのだ。
空は彼の背中に手を置いた。
光子郎「行きましょう。此処にいても時間の無駄になります」
ユーノ「皆さん、そろそろお聞かせします。僕達がホーリーストーンを消す理由を」
ユーノが説明する。
ホーリーストーンを消す理由。
正確には消しているのではなく、異空間にホーリーストーンを封印していたのだ。
異空間に封印さえすれば、敵も無闇にホーリーストーンに手を出せない。
タケル「だったら教えてくれていればこんなことに…」
出掛かった文句を全員から睨まれ、黙らされた。
全員の目が語っている。
“どの口がそれを言うんだ”と。
賢「言ったとしても君はそれを信じたかい?僕達を倒すべき敵だと言って話を聞こうともしなかった君が」
タケル「っ…」
それを言われてタケルは唇を噛み締めた。
ヒカリ「よかった。大輔君は絶対にそんなことしないって信じてたよ」
大輔「サンキュー、ヒカリちゃん」
ヒカリ「え?」
大輔「ヒカリちゃん、本宮から名前になってる」
ヒカリ「あ、ご、ごめんなさい…」
大輔「いいよもう。ヒカリちゃんが頑張ってたの見てたよ。だから喧嘩はもう終わりにしよう」
ヒカリ「う、うん…」
大輔「もう一度友達から始めよう。な?」
ヒカリ「うん…うん…ありがとう…もう一度、私の友達に…なって…下、さい…」
涙をポロポロこぼしながら言うヒカリに大輔は頷く。
太一「大輔」
大輔「ん?」
太一「今更かもしれないけど言わせてくれ。本当にすまなかった!!」
地面に頭をこすりつけて謝罪をする太一に全員が目を見開く。
大輔「………」
太一「これからはお前に精一杯償いをする!!だから…俺にチャンスを…」
大輔「いいですよもう。その気持ちだけで、これからはもう一度、先輩後輩、仲間として…ただし」
ギロリとタケルを見遣る大輔。
大輔「てめえは駄目だ高石」
タケル「なっ…?」
大
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ