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遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
十三話 ーHERO流 ・エンタメデュエルー
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る。
『他の案はないんですか……?』
なぜか目が据わっている状態で訪ねてくる。
なんとなく『カオスループ』とか言ってみたい気がするがそれはそれで後が怖そうだ。
「そうだね……。『虹ネオス』とか、『ダーク・ガイア』、『トリニティー・ワンキル』かな?」
『露骨にワンショットキル狙い過ぎやしませんかね?とりあえず、先二つの打点がおかしいんですけど。』
「別に、いいじゃん。そもそも、対策できてない方が悪い。」
どれも攻撃力一辺倒なデッキだ。むしろ対策できない方がどうかと思う。実際、こちらはマジシリ一発でおじゃんなのだから。
「それにさ、これ以外だとさ……。『素早いHERO』、『ペンデュラム・ネオスペース』、『シンクロHERO』とかだし。」
『『ペンデュラム・ネオスペース』は突っ込まないとして、どっちもガチじゃないですか。てか、今さっきシンクロ使わないって言いませんでしたっけ?』
ここまで頑張って出した案を全否定され、流石に凹む。私なりのエンタィィ↑↑メントを考えた結果だが、駄目らしい。
ん……?エンターテインメント?
『あ、物凄く嫌な予感が……』
ーーーーー
ーーー
ー
そして、翌日。
ニコ・スマイリー氏に指定された場所へと来たわけだが……
「ここ、デュエル塾?」
『どこからどう見ても、寺ですね。』
私達が呆然と立ち尽くす目の前には、南大門もかくやのの荘厳さを誇る門がそびえ立ち、その両脇には厳つい表情をした銅像が来るものを拒む、というより視線だけで殺そうとしてくるほどに睨みつけてくる。そして、その二体もの銅像の威圧感にも負けず劣らずの存在感を放っているのが、門に掛けられた板。そして、そこには『闘勝寺』の文字がデカデカと書かれている。
睨みつけてくる銅像を怯えなからも通過し、敷地内へと踏み入れると中はだだっ広い石畳の床が広がっており、そこで白胴着に帯を巻いた少年たちが修行に勤しんでいた。
ここまでの状況を見れば、カンフー映画にありそうな展開だと思う。
修行が『ドロー』や、『決闘』でなければ。
「遊戯王なら、よくあること。」
改めてここが遊戯王の世界だと思い知らされ、思わずめまいがし、体がふらつく。だが、背中を誰かに受け止められ転倒せずに済む。
「大丈夫、ですかな?」
「ありがと、デスガ……イド?」
「大丈夫」と尋ねられ、半ば条件反射に返してしまう。
あれ、待てよ。あいつ、実体化してないよな……。
『優希さ〜ん……私じゃないですよ〜?』
背後からやや間の抜けた明るい声が響いてくる。
じゃあ、誰だ……。
恐る恐る振り返るとーーー
「だいじょうぶ……ですかな?」
「ひいっ?!ーーー……!?!?」
金剛
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