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コンビネーションハンター
5部分:第五章
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第五章

「あんたにとっていいことよ。わかったら頂上に行くわよ」
「わかったよ。さて、頂上に着いたらだけれど」
「後ろは任せて」
 イザベラがまた彼に声をかける。
「攻撃の魔法だって使えるし」
「僧侶の攻撃の魔法?ああ、あれね」
 話を聞いてすぐに思い出したディアルゴだった。
「風の魔法とかだよね」
「そうよ。相手が空を飛ぶのなら効き目はあるわよね」
「確かにね。それだったら」
「私がいれば百人力でしょ?だから余計に」
 イザベラの言葉は余計に誇らしげになってきていた。
「わかったら。いいわね」
「うん、何かこればっかり言っているような気もするけれど」
「頂上よ。それでシルバーヘッドをやっつけるわよ」
「了解」
 こんな話をしながら二人は頂上に向かった。そうしてその頂上に辿り着くとだった。上にその巨大なヒポグリフが羽ばたいて姿を現わしたのだった。
「シルバーヘッドだな」
「如何にも」
 そのヒポグリフはディアルゴを見下ろしながら彼の言葉に答えてきた。やはり頭と身体の上半分は鷲で下半分は馬だ。それに雄々しい翼がある。頭はおろか全身が銀色の美しい毛で覆われている。それが彼の名前になっているのが明らかであった。
「そういう御前はだ」
「そうだ、ディアルゴだ」
 彼はシルバーヘッドを見据えて己の名前を名乗った。
「御前をやっつけるハンターだ」
「あのエルフの孫か」
 シルバーヘッドも彼の祖父のことを思い出していた。
「そして息子だったな」
「爺さんと親父のこと、覚えているな」
「全く。何度も何度も来てくれた」
 シルバーヘッドは忌々しげに彼に対して答えるのだった。
「その度にわしに退けられておめおめと去っていったな」
「それも今日で終わりだ」
「御前の口からもその言葉は散々に聞いたぞ」
 既にシルバーヘッドと何度も戦っているディアルゴだった。だがその結果はどうであるかはもう言うまでもないことだった。それが現実であった。
「これで何度目だ?」
「何度目だっていいだろうがよ」
 ディアルゴは苦しい反論で応えた。
「とにかく今度こそ御前を倒す、覚悟しろ」
「わしの辞書に覚悟という文字はない」
 シルバーヘッドもかなり言う。
「これは前に言ったぞ」
「前に言ってもまだ俺は諦めていないんだ」
 ディアルゴはシルバーヘッドを見据え続けたまま再び言い返す。
「今度こそ御前を倒してやるからな」
「やれやれと言っておこう」
 ヒポグリフの容赦のない言葉が続く。
「しかも今度は僧侶まで連れて来たのか」
「それが悪いのかよ」
「祖父は魔法使いで父は忍者か」
「それが悪いの?」
「悪いとは言わん」
 今度はイザベラに対して言葉を返すシルバーヘッドだった。彼はその見事な翼で羽ばたき続け
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