暁 〜小説投稿サイト〜
とある緋弾のソードアート・ライブ
第九話「アカシックレコード」
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のことじゃ……」
「こ、これ何!?ストーカーの日記とかそんなレベルの話じゃないぞ!……もしかして折紙──」
「鳶一折紙でもここまで士道の行動を把握できないでしょ……」
「シドー!なんでこれにはデェトのことがこんなに書いてあるのだ!?」
「え……こ、これってよしのん」
『……間違いなく私たちとシドーくんの出会いだよねこれー』
「む?むむむ?むむむむむ?」
「困惑。何故耶倶矢との対決についてもここまで詳しく書かれているのでしょうか」
「あ、あれれー?なんでこっちにはだーりんのマネージャー体験の話がまじまじとー?」
「なっなっなっなによこれぇ!?」
「………………」
「な……第一層のボス戦じゃないかこれ!?」
「これってALOでのことよね……?」
「えっ。もしかしてキリトさんと上層のクエストに行った時のことじゃ……」
「これってSAOの……第二層のボス戦……?」
「な、なんでお兄ちゃんとALOで初めてあった時のことが……」
「お、おい!この本にキリの字とヒースクリフの野郎の決闘について詳しく書いてあるぞ!?攻略の時に加わっていた帰還者が書いたのかこれ?」
『これは……パパとママと会った時の……』

 「驚き」という反応をそれぞれの形で表す彼らたち。恐らく、池袋でこれを読んだ時の上条もこれと同じ反応を示したに違いない。

「アカシックレコードって知ってるか?」

 赤い髪の問いかけに答えたのはオティヌスだ。

「知っているが……それがどうした?……まさかこれがそれとでも?」
「そのまさかだ」

 驚きを露わにする元魔人の少女。上条の上にいる彼女は本を読むことは出来ないが、それでも文庫本の一冊の表紙に自分を鏡に写したような少女が写っていることは分かっていた。

「え!え!ひょうかとのことも……あれ、なんで取り上げるの!?」

 ある一定程度読んだ後、「とある魔術の禁書目録」については全てが無理矢理回収されていた。

「いやー、これ以上読まれると色々と面倒くさいことになるんですよ。そりゃ因果律とかよく分からない物が働いてこの出来事が無かったことになるとしても危ない橋は渡りたくないわけで」
「?」

 首を傾げる彼女たちや浜面と滝壺のカップル、ステイルだが、彼らは「上条の記憶にまつわるある事」を知らない。上条がそれを懸命に隠していることもあって、知っているのは極一部の人間だからだ。しかしこれにはそれに繋がるヒントが、あるいは答えが転がっているのだ。

 また、彼らがどの時点での彼らなのかよくわかっていない。もしかしたら、彼らがこれから起こることを知ってしまう可能性すらある。これ以上見せるのは得策ではない。椿はそう判断したのだ。

 次々と「とある魔術の禁書目録」以外にも勝手に文庫本を取り上げ
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