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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico19-A子供の自然を得るがごとし
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ぇ、みんな〜」

「わー」

大きな狼の口から可愛い声での謝罪が発せられた。フェンリルさんがすずかちゃん達に謝るために頭を下げたからルシル君が落下。頭を挟むように両腕をピンと上に伸ばして潜水体勢になったルシル君。そやけどその前にフェンリルさんが人型に変身して「マスター!」空中でルシル君を抱き止めた。そんでそのまま落下するんやけど、「よいしょっ!」フェンリルさんは海中に沈むことなく海面に降り立った。そんな2人が海岸に辿り着く。

「おーい、みんな大丈夫か〜?」

フェンリルさんに降ろされてすぐにみんなを心配するルシル君に、「大丈夫〜!」押し流されてもうたすずかちゃん達が笑顔で応える。

「(ほっ。何事もなくて良かったわ)・・・フェンリルさん、元の姿に戻ってどうやった?」

「んー? うん、なかなかに気持ち良かったよ♪ でもやっぱり完全な姿で顕現したいなぁ〜」

「おお、見てみたい!」

「いつか見せてあげたいよ、私の真の姿を。強いし神々しいし、とにかくすごいんだから♪」

笑顔で答えてくれたフェンリルさん。それからフェンリルさんを含めて砂のお城を作り上げて、みんなで記念撮影。そんで今度は全員で海に入る。ちなみにわたしとリインは浮輪装備で、バレーボールのやり方でビーチボールのパスを続けるゲームをやってるヴィータ達やすずかちゃん達を見守る。膝辺りまで海に浸かってる所為で動きは鈍くてみんな苦戦してるけど楽しそうや。

「ところでルシル君、アインス。2人もみんなに混じって遊んでもええんやよ?」

わたしにはアインスが、リインにはルシル君がそれぞれついて見守ってくれてる。そやからちょう心苦しい。そやけど、「私は好きで主はやてとリインの側に居るのでお気になさらず」ってアインスは微笑んで、「どうせならこの機会に泳ぎを覚えような」ルシル君はそう言ってわたしとリインの頭を撫でた。

「賛成ですぅ! リインも自分の力で泳いでみたいですぅー!」

「そうやなぁ。・・・うん、お願いしようかな」

「決まりだな。アインス、協力頼むよ」

「ああ、頼ってくれ」

そうゆうわけで、わたしとリインは泳ぎを習得するための練習が開始。ルシル君指導で基本的な事から教わる。まずは浮輪を取っ払ってこの身1つで浮くことからや。浮輪を取ったわたしはアインスに掴まって水没を回避して、リインは底に足をついて立つ。自力で立てへんってゆうのがすでにアウトっぽいなぁ。

(リハビリのおかげで徐々に脚を動かせるようになってきたし、バタ足も弱いけど出来る)

下半身麻痺の原因――“闇の書”の呪いがなくなってから7ヵ月。病院で平行棒を使った歩行のリハビリを繰り返してるおかげで、ホンマに少しずつやけど立って歩けるようにはなってきた。あと悲しいことに筋肉
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