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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico19-A子供の自然を得るがごとし
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輪に座って波に揺られてるルシル君からそう言われた。結界というのは、一般の人がプライベートビーチに入らないようにするためにルシル君が張ったもの。侵入付加、不可視、の効果がある。

「あれ? ルシル君ひとり・・・?」

「あんた、フェンリルと一緒じゃなかったっけ・・・?」

「さっきまで犬かきで泳いでたじゃん。狼なのに。プッ」

「ああ、そうだよ。というかシャル。四足動物は基本的に犬かきじゃないか?」

「それでフェンリルはどこに・・・? 海岸にも居ないよね」

フェイトちゃんの問いに、ルシル君が海中を指差した。私たち揃って潜ってみる。そして見たのは、「っ!!?」海中を歩くように泳いでるとんでもなく大きな漆黒の狼。ビックリしちゃって大慌てで海上に顔を出す。

「ちょっ、ルシル! アレがフェンリルだって言うの!?」

「かなり大きかったけど・・・!」

「全高5mほどにセーブさせての顕現だよ」

「セーブしてってことは・・・もしかして本当はもっと大きいの・・・?」

フェイトちゃんが訊くと、「本来のフェンリルの全高は60mだぞ」ルシル君はとんでもないことを答えたから、私たちは「60m!?」驚きを見せた。高層ビルと同じくらいの高さということは、全長だと何十mになるんだろう。とにかくかなり大きいんだね、フェンリルさんって。

「フェンリルから久しぶりに元の姿になりたいってお願いされたけど、そんなふざけた大きさになったら大変だろ? 少し可哀想だが大きさを抑えた上で元の姿に戻ってもらったんだ。と、浮上してくるぞ、気を付けろ」

海面に上がって来た泡が弾けて、黒い影が近付いて来た。そして「わわっ!」その巨体が現れることで海面が盛り上がって、私たちは海岸へと押し流されちゃった。

†††Sideすずか⇒はやて†††

アインスとリイン、それにザフィーラ(砂集め役)と一緒に砂浜で砂のお城を作ってると、「きゃぁぁぁ!」海の方から悲鳴が聞こえてきた。そっちに目を向けると、海に出てたすずかちゃん、アリサちゃん、フェイトちゃん、シャルちゃん、それに浅瀬に座って波を受けてたなのはちゃんとアリシアちゃんとアルフが「わぁぁーーー!」波に押し流されて、砂浜に打ち上げられた。すずかちゃん達は最初は呆けてたけど、「あははは!」ビックリしたって大笑いしだした。

「わわ、大きいですぅ〜!」

すずかちゃん達が打ち上げられた原因――狼形態のフェンリルさんの大きさにリインも、そんでわたしやアインス、ビーチチェアに座ってたシグナムとシャマルもちょうビックリや。ホンマはもっと大きいって知ってるんやけど、セーブした大きさでも実際に見ると十分驚きや。そんなフェンリルさんの頭の上には浮輪に座ったままのルシル君がポツンと居った。

「ごめんね
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