第9話
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納得出来ない様子の公孫賛であったが、曹操の真剣な表情に思わずうなずき返す。
「ところで白蓮はどうするのだ?やはり幽州か?」
「ああ、このまま順調にいけば幽州太守だけど―――、その前に別の私塾であと一年学ぶことにしたんだ」
公孫賛が言うには盧植という名の高名な師がいる私塾があるらしく、太守に就く前に少しでも見解を広めておきたいという考えであった。
「そうか……、では我ら三人、しばらく会えぬな」
「そうでしょうね」
「別に今生の別れってわけでもないけどな!」
湿っぽくなりそうな空気にたまらず公孫賛が声を上げる
「というかお前等はいいかげん真名を交換しろよ」
「「……」」
真名を交換する機会を窺っていた二人だが、ついにその機会を見つけることが出来ず三年も経ってしまっていた。
「フハハそれもそうだ、孟徳、我が真名麗覇!今更ではあるがお前に預けるぞ!!」
「預けるということは、私を認めたのね?」
それは初めて出会った二人が互いに付けた条件――
「実はとうの昔に認めていたのだ。だが言い出す機会が無くてな、気が付けば三年経ってしまった」
袁紹は正直に理由を話す。
「そう…、もう知ってるだろうけど華琳よ、私もこの真名を貴方に預けるわ」
「ふむ、では……」
「ええ」
真名を交換した二人はしばらく見つめ合い、
「「次の舞台で」」
その言葉を最後に踵を返し、違う道を歩き出す―――もっとも
「ちょっとまって最後の言葉、私にも言わせてくれよ!!」
約一名出遅れていたが―――
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